パトリス・ルコント監督、すみれの天真爛漫発言に大人のユーモアで対応
2014年12月5日 13:45

[映画.com ニュース]パトリス・ルコント監督の最新作「暮れ逢い」試写会イベントが12月4日都内であり、来日したルコント監督と、女優で歌手のすみれが花束贈呈ゲストとして登壇。すみれは、「髪結いの亭主」「仕立て屋の恋」など、恋愛映画の巨匠として知られるルコント監督を「暗い方かと思っていたけれど、コメディアンのミスター・ビーンみたい!」と評し、会場を驚かせた。
ルコント監督は「ミスター・ビーンは尊敬していますが、ミスター・ビーンのような監督がこの作品を作ったと思われると皆さんの感動が薄れてしまうのでは……」と一瞬危惧を見せたが、「シリアスな作品を撮る私はプライベートではユーモアや軽やかさを忘れないようにしています。だからミスター・ビーンみたいに見えるのかもしれませんね」「今度コメディー映画を作るときは、暗いキャラクターで登場します」とユーモアを交えて対応し、観客を笑わせた。また、すみれが「フランス語を聞きながら、英語で考えて日本語で話すのは大変で……」と緊張ぎみに話すと「僕の日本語も大したことないから」とジョークでフォローしていた。
レベッカ・ホール、アラン・リックマンらが出演する今作は、実業家の若妻と野心的な青年秘書との不倫の恋を美しくも官能的に描いたラブストーリー。上演後のティーチインで、ふたりの恋の行方を問われたルコント監督は、「原作は悲しい終わり方をしますが、ぼくはラスト5分をそのように終わらせる勇気がなかった。原作への裏切りではなく、自由にやらせてもらいました」と監督ならではの解釈のラストシーンになったと明かした。
「暮れ逢い」は12月20日、シネスイッチ銀座ほか全国で公開。
(C)2014 FIDELITE FILMS - WILD BUNCH - SCOPE PICTURES
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