インドNo.1ヒット作「チェイス!」主演 アーミル・カーンが語るインド映画の魅力
2014年12月4日 14:50
[映画.com ニュース] 2013年末にインドで公開され、日本円にして約47億円の興行収入を記録して同国歴代ナンバーワンのヒット作となった「チェイス!」が、12月5日から日本公開される。同作に主演するインドの国民的俳優アーミル・カーンが、作品について語った。
米国シカゴでサーカス団を率い、天才トリックスターとして人気のサーヒルには、腕利きの金庫破りという裏の顔があった。幼い時に父を破滅に追い込んだ銀行へ復しゅうするため犯行を繰り返すサーヒルを追い、インドから敏腕刑事ジャイとその相棒アリがやってくる。米シカゴで撮影されたバイクによるアクロバティックなカーチェイスシーンも見どころで、インドに続いてアメリカでも公開されると、全米興行ランキングで初登場9位という快挙を成し遂げた。
サーヒル役を演じたカーンは、ユニセフ親善大使や社会問題を取り上げるテレビ番組で司会者を務めるなど、社会活動家としても知られる。近年は寡作で社会性のある作品に出演することが多かったことから、娯楽性の強いアクション映画となる本作への主演は、インドで大きな話題となった。カーン自身は、近年の社会活動は「僕を支えてくれた社会への恩返し」とし、本業である役者とは「全く別の活動だ」と言う。「チェイス!」への出演は「脚本をもらった瞬間に、この作品を気に入ったから。アクション映画でありながら、心を揺さぶられる物語がある」と、その理由を明かす。
入念な準備で役にのぞむことから「ミスター・パーフェクト」の異名も取る。本作への出演にあたっては、「曲芸師を演じたので、体操選手のような肉体にしておく必要があった。彼らは筋肉質で体脂肪率はかなり低い。アメリカ人の体操選手を招いて2年間、指導を受けた」という。「厳しい食事制限にも取り組んだよ。トレーニングはつらいが新たな挑戦になった」と、ストイックな姿勢に揺るぎはない。
09年に製作・公開され、当時インドで歴代1位の大ヒット作となった「きっと、うまくいく」にも主演。同作の記録を自らの主演作「チェイス!」で塗り替えた格好だ。「きっと、うまくいく」は13年に日本公開され、ロングランヒットを記録。日本でも再び盛り上がりを見せるインド映画ブームの火付け役にもなった。カーンも「実は、旅先で出会った日本人が僕を知っていたので驚いた。僕の映画を見てくれたそうだ」と、その人気を実感している。
カーンはインド映画の魅力を「夢のような世界を描くところ」と分析。ロマンスや希望にあふれ、音楽に満ち、時に現実ではありえないことも描き切るインド映画は「幸福や喜びを与え、満足感を得ることができる」と信じている。
その言葉通り「チェイス!」にも歌や踊りがあり、アクションシーンやサーカスのショーなど、華やかな場面が多数散りばめられている。カーンは日本の観客に、「『きっと、うまくいく』を見てくれたそうだね。それを知った時は本当にうれしかった。多くの皆さんに『チェイス!』を見てほしい。どんな感想を抱くだろう。僕も楽しんで演じた作品だからぜひとも楽しんでほしい」とメッセージを送っている。
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