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ローガン・ラーマンが明かした「フューリー」で得た手応え

2014年11月28日 13:45

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戦闘経験ゼロの新兵役として、 観客を「戦場」へといざなう
戦闘経験ゼロの新兵役として、 観客を「戦場」へといざなう

[映画.com ニュース] ブラッド・ピット主演最新作として注目を集める本格戦争アクション「フューリー」(現在公開中)で、「もうひとりの主役」として存在感を放っているローガン・ラーマンが、来日した際にインタビューに応じた。

「フューリー(=激しい怒り)」と命名された戦車を駆り、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線を転戦してきた小隊の命運を描く今作でラーマンが演じたのは、戦争や死に慣れてしまった古参兵の中に、実戦経験がないままに放り込まれる18歳の新兵ノーマン。彼が戦場の現実を目の当たりにし、変化していくさまを通じて、観客は戦争を「体験」する。

ポイントは、映画はわずか「24時間」の物語として描かれる点だ。ラーマンは、「物語全体を俯瞰(ふかん)しつつ、変化を見せるのは大変な作業でした。1カ月の物語であれば、徐々に変化していくさまを見せられるけど、24時間というのは非常に短い。ノーマンがどこから人間性を失っていくのか? 変化が急激過ぎれば不自然に見えてしまう。デビッド・エアー監督と話し合いながら綿密に計画を立て、作り上げていきました」と振り返る。

歴史家に話を聞き、文献や映像資料にも当たって「ヨーロッパ戦線については、かなり詳しくなった」。加えて、撮影前には軍隊の合宿訓練を行い、過酷な状況の中で肉体的にも鍛えられた。「限界に近づくために、どこまで自分を追い込めるか? 自分を見つめるきっかけにもなった」と、これまでにない特別な経験をもたらしてくれたと手応えを語る。

1992年生まれの現在22歳。10代で「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズの主演を務めるなど、大きなチャンスとともに、それに伴う重責を背負ってハリウッドで生きてきた。「もちろん、ストレスやプレッシャーはある」と語る一方で、「この仕事、特にさまざまな芸術を内包し、強い影響力を持つ映画という媒体が大好き。だから、かつて僕を触発してくれたような作品を作りたい」と強い思いを明かす。「大変だし楽ではないけど、ものすごい充実感を得られる体験をさせてもらえていると思う」。

過去に最も影響を受けた映画は、「ファイト・クラブ」と「エターナル・サンシャイン」だという。もちろん、前者はピットの主演作。「彼は僕が最も触発される存在。今回、共演が決まった時は本当に嬉しかった。一緒に演じてみて、深く考え、最良のアプローチをし、リアリティのためならどんなことも惜しまない俳優であることが伝わってきました」と目を輝かせた。

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