役名で女優デビューする14歳・藤野涼子、人生初会見で初々しい決意表明
2014年11月12日 19:00

[映画.com ニュース]宮部みゆき氏のミステリー巨編を2部作で映画化する「ソロモンの偽証 前篇・事件」「ソロモンの偽証 後篇・裁判」の製作報告会見が11月12日、都内で行われた。役名で女優デビューを果たす主演の藤野涼子は、緊張した面持ちで「藤野涼子を演じる藤野涼子です。こうした会見は初めてでうまくお話しできるか……」と挨拶し、「初心を忘れたくないという気持ちで、お名前をいただいた。まだ経験も少ないですが、目指す女優像を見つけていきたい」と初々しく決意表明していた。
現在14歳の藤野は、約1万人が参加したオーディションを経て、主演に大抜てき。劇中の涼子は、中学校の校庭で同級生・柏木卓也の遺体を発見し、保身に走る教師や大人たちに見切りをつけ、学校内裁判の場で真実を暴こうとするという役どころで、「大役が務まるか不安があり、喜びよりも緊張に見舞われました」と合格の一報を聞いた心境を振り返った。
会見には藤野をはじめ、同じくオーディションで選ばれた板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、共演する佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、尾野真千子らキャスト陣が勢ぞろい。また、宮部氏と成島出監督も出席した。
佐々木と夏川は、涼子の両親を演じて「何の小細工もせず、シナリオと真剣に向き合い、格闘する姿に大人のこちらが教わる気持ち。支えるつもりが、支えられた」(佐々木)、「とてもあどけなく素朴な表情に、新人時代を思い出した。しばらく会わなかったら、急に大人びていて」(夏川)。また、尾野は23年後の成長した涼子役で、「今日初めてお会いし、とてもしっかりしているので、私なんかが大人役でいいのかと思ったほど」と藤野の第一印象を語っていた。
宮部氏にとっては、作家生活25年の集大成として構想15年、執筆に9年をかけて超大作。結果的に女優・藤野涼子の“名付け親”となり、「二つ返事でぜひ使ってくださいとお伝えした。作家冥利に尽きる」と感激しきり。ほぼ演技経験のない若手キャストを率いた成島監督は、「彼らの痛々しいほど純粋で、美しい魂に映画のすべてをかけようと思った」と振り返った。
「ソロモンの偽証 前篇・事件」は2015年3月11日、「ソロモンの偽証 後篇・裁判」は15年4月11日全国公開。
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