市川由衣、ヌードシーン披露に「抵抗がないと言ったらウソになる」
2014年10月19日 19:20
当時現役女子高生だった作家・中沢けい氏のデビュー作を映画化。愛を知らない女子高生・恵美子(市川)が、先輩の洋(池松壮亮)に愛されたい一心で体を重ね続け、次第に女へと目覚めていく姿を描く。原作は、そのスキャンダラスな物語から大きな物議をかもした末、第21回群像新人賞に輝いた。
約8年ぶりの主演となった本作で、市川はこれまでの“清純派”イメージをくつがえす大胆なヌードシーンに挑んだ。恥ずかしくなかったかと問われると、「私も28歳の普通の女性ですし、もちろん裸になることは抵抗がないと言ったらウソになる。それでもこの作品で肌が見えなかったら全く成立しないし、恵美子の痛みや苦しみ、悶々とした気持ちは表現できないと思った」と並々ならぬ気合を明かし、そして「裸を見られてどう思うか、ということでもないですね。作品を見てもらうことはうれしい」と力強く語った。
役作りについて聞かれると、「『アデルの恋の物語』という映画を監督に薦められました」と、美しいヒロインの狂おしいほどの愛の情念を描いたフランソワ・トリュフォー監督の作品を参考したと告白。「その作品も男性に女性がのめり込み、精神的に病んでしまう話。それを見た時に、すごく痛い女性だけでなく美しいなと思った」と解説し、「痛々しくも美しい姿を恵美子に持たせたいと思った」と胸を張った。
また、本作の封切以後、市川のもとには続々と反響が届いたそうで「今までの出演作で1番と言っていいほど感想がメールで来ました。同性の友達は自分の恋愛経験と照らしわせて1、2時間ほど話を聞かせてくれて、姉も感想を聞かせてくれた。そうやって感想はもちろん、過去を思い出したくなる作品なんだなというのは、公開されてからわかった」と感慨深げに振り返った。
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