F・ワイズマンが英ナショナル・ギャラリーの裏側に迫る新作予告公開
2014年10月17日 09:00

[映画.com ニュース] ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン監督作「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」が、2015年1月に公開されることが決定し、このほど予告編が公開された。
英ロンドンの中心、トラファルガー広場にある世界最高峰の美術館ナショナル・ギャラリーが190年もの長い間、人々に愛され続ける秘密に迫る。ワイズマン監督が「いつか撮影したい」と切望していた名画の宝庫に3カ月間潜入し、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ゴッホ、モネら巨匠が描いた西洋美術の傑作や、英国ロイヤルバレエ団のダンサーと絵画の幻想的なコラボレーションにカメラを向けた。さらに、個性豊かな専門家たちによるギャラリートークや、名画に魂を吹き込む修復師たちの職人芸、そして変化する時代をロンドン市民とともに歩む美術館としてのあり方など、芸術に関するすべてが収められている。
本作は今年2月のカンヌ国際映画祭で初披露され、仏メディアは「ワイズマン監督は、音楽的なリズムで美術館を訪れる人と絵画とを交互に編成している。それはまるで絵画の中に描かれた何世紀も前の人物の奇妙な人生と現代の我々が対話しているかのようだ」(テレラマ誌)、「映画の視点が、同時に美術館を訪れて芸術を前にした観客の視点となる。それはもっとも正直な見方だ。この美術館が情熱的なのと同じくらいに、なんと情熱的な作品だろう」(ル・モンド)と評した。
予告編には、ピカソやカラバッジョ、フェルメールといった名画の数々はもちろんのこと、そこで働く職員たちの熱意や訪れた人々が思い思いに鑑賞する姿が収められ、知性と心を刺激する本作の神髄が凝縮されている。
ワイズマン監督は今年8月に開催された第71回ベネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞しており、受賞式記者会見で「ドキュメンタリー映画が劇映画と同じ舞台で同列に評価された事を誇らしく思います」と喜びを語った。「私は、映画に多くの情報を詰め込みますが、物事を説明したり、映画を通じて世界を変えたいというようなメッセージ性を込めることには一切興味がありません。私にとっての映画作りとは、自分自身の経験と、その経験から得られるあいまいさや複雑さを反映した映画を作ることなのです」と自身の哲学を述べている。
「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」は、2015年1月から東京・Bunkamuraル・シネマほか全国で順次公開。
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