「セイ・エニシング」続編シリーズ、クロウ監督とJ・キューザックの抗議で制作中止に
2014年10月14日 11:20
[映画.com ニュース] キャメロン・クロウ監督、ジョン・キューザック主演の傑作青春映画「セイ・エニシング」(1989)の続編を、20世紀フォックス・テレビジョンがテレビシリーズとして制作することが報じられたが、これに対してクロウ監督とキューザックが不快感を示して抗議をした結果、企画が中止になったことがわかった。
「セイ・エニシング」はクロウ監督のデビュー作で、自ら脚本も手がけた。優等生のダイアン(アイオン・スカイ)に恋をした主人公ロイド(キューザック)のせつない思いを描いた青春ドラマは、キューザックの代表作のひとつであり、また思い入れのあるファンも多い。
テレビシリーズは、映画から10年後、すでに破局していたロイドとダイアンの再会をテーマにした30分枠のコメディシリーズになる予定だった。ところが、クロウ監督はこの続編企画について何も知らされていなかったようで、自身のTwitterを通じて公式に「阻止する」意向を明らかにした。またキューザックも、Twitterで同シリーズに対する関与を問われると、「とんでもない」と不快感を示した。
最初に同シリーズの制作と米NBCが放送契約を結んだことを報じた米Deadlineによれば、20世紀フォックス・テレビジョンが「セイ・エニシング」の続編シリーズを制作することに、法的には問題はないが、通常は事前にオリジナル版の監督・脚本家に確認を取るのが慣例。クロウ監督とキューザックの意向を受け、すでに一般のファンのあいだにも反発が広がっており、企画続行は困難になったとされる。