役所広司、愛する人への最後の言葉は「また会いましょう、それまでちょっとだけ、さようなら」
2014年9月26日 09:59

[映画.com ニュース]映画「蜩ノ記」の「愛する人に残したい言葉キャンペーン」優秀賞発表試写会が9月25日、東京・千代田区のよみうり大手町ホールであり、主演の役所広司、原田美枝子、小泉堯史監督、原作の葉室麟氏が出席した。
葉室氏の直木賞受賞作を映画化した本作は、10年後の切腹を命じられた戸田秋谷(役所)の監視役となった檀野庄三郎(岡田准一)が、秋谷と秋谷の妻・織江(原田)、娘・薫(堀北真希)と暮らすうちに、そのひたむきな生きざまに感銘を受け、きずなを深め合っていく姿を描く。
作品の感想を求められた小泉監督は「考え込んでしまいました。僕には何が残せるのか……。『蜩ノ記』の一言一言が残せる言葉になればいいと思って撮りました」と語り、原作者である葉室氏は「私は言葉で仕事をしていますが、私よりうまい。これは真実の言葉だからでしょうね。言葉を伝えたいということ、伝える相手がいるということが大事だなあと思いました」と感心しきりだった。
言葉少なに姿勢で生きざまを見せる秋谷を演じた役所は「小泉監督の作品に参加できて本当に幸せです。今より若くても、年をとっていても演じられない役。このご縁に感謝しています」と喜びを語り、秋谷の妻を演じた原田は「今の私から見ると、織江は覚悟が違うなと思いました」と、当時の夫婦像に感服した様子をみせた。また、以前にも夫婦役を演じている2人の息はぴったりで「話し合ったりしなくても大丈夫」という原田に、役所は「信頼しきって、リードして頂いています」と感謝しきりだった。
映画の公開を記念し、公式サイトで「愛する人に残したい言葉キャンペーン」を7月14日~9月15日に実施。計2824通もの応募の中から最優秀賞と優秀賞が選ばれた。「自身の最後に残したい言葉は?」と問われた役所は「大好きな人達にはまた会いたいですよね。だから『また会いましょう、それまでちょっとだけ、さようなら』という感じでしょうか」とにこやかに答え、会場は温かい空気に包まれた。
「蜩ノ記」は10月4日から全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)