山田洋次監督20年ぶりの喜劇「家族はつらいよ」製作決定!「東京家族」キャストが再結集
2014年9月25日 06:00

[映画.com ニュース]日本を代表する名匠・山田洋次監督が、1995年の「男はつらいよ」シリーズ終了後20年ぶりとなる本格的な喜劇映画「家族はつらいよ」を製作することが明らかになった。山田監督にとって83作目となる監督作には、「東京家族」(13)で“家族”を演じた8人の実力派俳優陣が再結集。同作と同じ家族構成ながら、全く異なる別の家族の物語を喜劇として描く意欲作だ。
山田監督の最新作に、“あの”キャストたちが戻ってくる。「現代の家族を喜劇で描くなら、このメンバーが最高のアンサンブル」と山田監督が大絶賛するのは、「東京家族」に名を連ねた橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優の8人。橋爪と吉行が離婚の危機に瀕する熟年夫婦に扮するほか、両親と同居する長男夫婦を西村と夏川、近所で暮らす長女夫婦を中嶋と林家、結婚を前提に交際する次男カップルを妻夫木と蒼井が演じる。
9月19日にクランクインする際、山田監督はスタッフにこう語っている。「男であり、女であり、人間であることは、難儀で厄介。でも何とか生きていかないといけない。そういう意味で、1969年から始まった寅さんシリーズに『男はつらいよ』というタイトルをつけました。今回、それと全く同じ意味合いで、この『家族はつらいよ』というタイトルをつけました」。
そして家族について、50年間にわたって悲喜こもごもを描いてきただけに「厄介で、大変煩わしいもので、なくてもよいと思うこともあるのだけれど、やはり切り捨てられない問題。そのつらさを何とか切り抜けていかねばならない。そのためにドタバタする。そんな滑稽で不完全な人間を、懸命に表現したいと思います。それを見た観客は、“ああ、ダメなのは自分だけじゃないんだな”と安心して笑ってしまう。映画館で、観客と作り手が、笑いを共有していく。そんな喜劇にしたいと思います」と明かしている。
映画は、山田ワールド全開の“これぞ日本の笑い”ともいえる、喜劇映画の真骨頂ともいえるテイストが練り込まれており、全ての日本人に贈る作品を目指すという。結婚50周年を目前に控え、誕生日プレゼントに欲しいものを妻に聞いてみると、答えは「離婚届」。ごく普通の一家に突然降りかかる熟年離婚騒動に、子どもたちは大慌て。そしてこの騒動をきっかけに、家族全員の不満が噴出する。
なお、撮影は順調に推移しており、11月下旬にクランクアップする。公開は、2016年を予定。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

メガロポリス
【映画の“神”が186億円の自腹で製作した狂気の一作】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“体験”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

“生涯ベスト級”の声多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス