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避難生活の現実を映したドキュメンタリー続編「フタバから遠く離れて 第二部」予告編公開

2014年9月23日 16:15

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「フタバから遠く離れて 第二部」の一場面
「フタバから遠く離れて 第二部」の一場面
(C)ドキュメンタリージャパン/ビッグリバーフィルムズ

[映画.com ニュース] 2012年ベルリン国際映画祭で上映され、海外メディアにも高く評価された、福島第一原子力発電所の事故による福島県双葉町の避難生活を追ったドキュメンタリー映画「フタバから遠く離れて」の続編、「フタバから遠く離れて 第二部」の予告編が公開された。

双葉町の住民が埼玉県加須市にある旧騎西高校へ全町避難をした後の9カ月間を映し出した第1作は、2012年にベルリン国際映画祭ほか40以上の映画祭に招待され、海外版DVDも今秋発売が予定されるなど高い評価を受けている。続編はその後から現在までの約3年間を記録した。

第1作の公開後、舩橋淳監督は続編製作のため今年3月11日から製作費の一部の支援を呼び掛け、MotionGalleryのクラウドファンディング(https://motion-gallery.net/)を実施。第1作をネット上で期間限定公開したとろ、約1万6000人が視聴し、目標金額を大幅に上回り本作の公開に至った。

原発事故直後、町民約1400人を引き連れて福島県双葉町を離れ、埼玉県旧騎西高校で避難生活を送りながら東電や国に補償を求めて闘ってきた井戸川克隆町長。しかし事態は進展せず、2013年1月、町議会から不信任案を突き付けられ辞任。新たに就任した伊澤史朗町長は、「福島県内に戻ることこそ、復興の第一歩」と考え、町役場を福島県いわき市に移転する。その後、避難所である旧騎西高校の閉鎖も発表し、双葉町は新たな転換点を迎える。

異なる立場を表明する新旧2人の町長の姿から見えてくるものを追い、予告編では、突然住む場所を追われた双葉町民の故郷に対する思いと、原発避難の現実、今後への不安が率直に描かれ、被災地が抱える出口の見えない問題を浮き彫りにしている。

フタバから遠く離れて 第二部」は11月15日から東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。

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