楳図かずお、監督デビュー作「マザー」撮入前に大手術していた
2014年9月18日 20:30

[映画.com ニュース] 片岡愛之助主演、恐怖漫画の巨星・楳図かずお初長編監督作「マザー」の完成披露試写会が9月18日、東京・新宿ピカデリーで行われ、片岡と楳図が登壇。2人は、楳図のトレードマークにちなんで用意された“赤白ボーダーカーペット”を、“赤白ボーダー”のペアルック姿で歩き、観客の歓声を浴びた。
楳図監督は本作を自身の集大成と語り、「監督をやらせてもらえると思うと、いろんなものに感謝ですよね。漫画も映画もありがとう! こういうチャンスをくださった視聴者の方にもありがとう! 大変うれしい気持ちです」と感無量の面持ち。片岡は、「面白いなと思ったのは、象徴でもあるボーダーの幅をかえるところ。気が強いときは幅が太い。弱気になっている時は幅が細い。ふつうの監督にはない発想」と最敬礼だ。
一方で、片岡は「(楳図)先生は、映画撮影の前にケガをして入院なさったんですよ」と明かし、製作中止を覚悟したという。頭部に血液がたまったため、頭蓋骨に穴を開けるほどの大手術だったが、奇跡的な回復力を見せ撮入にこぎ着けた。楳図監督は病院長にほめられたそうで、「『すごく立派な脳をしていらっしゃる』と。ここが何と言ってもうれしい」と胸を張った。また、質問を受けた片岡が話そうとすると、楳図監督が横取りして語り始めるというひと幕も。片岡は「いつも僕が話そうとするとスッと取られる」とタジタジだった。
「まことちゃん」「漂流教室」「神の左手悪魔の右手」など、数々の恐怖漫画を世に送り出してきた楳図の監督デビュー作は自伝的ホラーストーリーで、片岡演じる漫画家・楳図の亡き母の怨念が巻き起こす恐怖を描く。楳図作品の大ファンである中川翔子が友情出演し、主題歌も担当している。「マザー」は9月27日から全国で公開。
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