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タイ歴代興収No.1「愛しのゴースト」監督が来日 大ヒットの要因を語る

2014年9月14日 18:20

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バンジョン・ピサンタナクーン監督
バンジョン・ピサンタナクーン監督

[映画.com ニュース] タイで歴代興行収入第1位の大ヒットを記録したラブコメディ「愛しのゴースト」が9月14日、開催中の「第7回したまちコメディ映画祭in台東」で特別上映され、来日中のバンジョン・ピサンタナクーン監督がティーチインを行った。

タイで有名な怪談「プラカノーンのメーナーク」を題材にしたラブコメディ。戦場からの若き帰還兵マークとその妻が織りなす愛を、恐怖と笑いと涙を織り交ぜて描き出した。口コミに火が付き、本国タイで「アナと雪の女王」を超える観客動員を記録した。

サンタナクーン監督は、悲劇として語り継がれてきた物語をコミカルなタッチで描き、「タイ人は喜怒哀楽のはっきりしたものが好き。なので笑う時は大笑いする。日本の観客はおとなしいですね」とギャップに驚いていた。そして、「子どもからお年寄りまで劇場に見に来てくれて、予想の10倍くらいのお客さんが入った。たとえ幽霊でも愛し抜くという今までと違ったラストが良かったのだと思う」と大ヒットの要因を分析した。

冒頭から過激なブラックジョークがちりばめられているが、「この怪談は30回以上リメイクされてきたので、思い切った実験を入れてこれまでとは違うアプローチを取りたかった。夫のマークと友人たちの視点に重点を置き、話し言葉や髪型も今風にして、誰も作ったことのない方法で描いた」と狙いを説明した。

また、タイ出身タレントのブンシリが花束贈呈に駆けつけ、「タイ人としてうれしい! 映画から監督のメッセージなど色々な感情が伝わってきた。これからも新しい物語を作っていってほしい」と期待を寄せていた。

愛しのゴースト」は10月18日公開。

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