ディズニーの新キャラ「ベイマックス」にトトロの影響? 優しさあふれる映像公開
2014年9月13日 12:30

[映画.com ニュース] ディズニー・アニメーションの長編最新作「ベイマックス」の本編映像が公開された。日本から多くのインスピレーションを得て生み出された新キャラクターのベイマックスと、主人公の少年ヒロが初めて出会う場面が描かれている。
唯一の肉親だった兄タダシを亡くした少年ヒロが、タダシの残したロボットのベイマックスとともに兄の死の真相を追い、その過程で、タダシがベイマックスに託した使命が明らかになっていく。サンフランシスコと東京を融合させた都市サンフランソーキョーが舞台となり、その街並みや、日本の鈴をイメージしたベイマックスのデザインなど、随所に日本文化が取り入れられている。
公開された映像は、謎の事故で兄を亡くして心を閉ざし、自室に閉じこもっていたヒロが、ベイマックスと初めて対話するシーンだ。ベイマックスは生前のタダシが考案し、人々の心身を守るために作成したケアロボット。「傷ついた人を守るプログラム」が組み込まれており、つま先に物を落としてしまったヒロが、痛みに思わず発した声に反応して起動。「こんにちは。私はベイマックス」と挨拶も早々に、「10段階だとその痛みはどのくらいですか?」と、ヒロのケアを始める。ヒロは迷惑そうにあしらうが、ベイマックスはそんなヒロが抱えた悲しみを見抜き、「泣いてもいいんですよ」「痛みに対する自然な反応です」と言葉をかける。

クリス・ウィリアムズ監督によれば、ベイマックスのそうした優しいキャラクターには「『となりのトトロ』で描かれるキャラクターの関係性にインスピレーションを受けた部分があると思う」と明かす。さらに「『となりのトトロ』で描かれる人間関係は、とても優しくて、シンプルで、本当に素晴らしかった。僕らの映画も、優しいエモーショナルが核になっている。僕たちが若い頃に日本はとても影響力の強いものだったし、今も影響を受け続けている。素晴らしい映画やキャラクターを生み出すことで、少しでも日本の皆さんが楽しんでくれて、お返しができればいいなと思う」と話している。
「ベイマックス」は、10月23日に開幕する第27回東京国際映画祭のオープニング作品としてワールドプレミア上映され、12月20日から劇場公開。9月13日からは、触り心地が優しい「特製フワぷにストラップ」が付属する特典付き前売り券とムビチケカードも発売される(特典はなくなり次第終了)。
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