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「太陽の坐る場所」原作者・辻村深月、映像化に「心が震えるほど嬉しかった」

2014年9月12日 06:30

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同郷の辻村深月氏(左)と矢崎仁司監督
同郷の辻村深月氏(左)と矢崎仁司監督
(C)2014「太陽の坐る場所」製作委員会

[映画.com ニュース] 水川あさみ木村文乃主演の映画「太陽の坐る場所」の原作者・辻村深月氏がこのほど、山梨・甲府のシアターセントラルBe館で開催された第10回やまなし映画祭に出席。本作のメガホンをとった矢崎仁司監督とともに、トークイベントに臨んだ。

山梨放送開局60周年記念で製作された本作は、2008年に出版された辻村氏の同名小説が原作。辻村氏と矢崎監督の故郷・山梨県を舞台に、高校卒業から10年目の同窓会で再会した、響子と今日子の交錯する嫉妬や悪意を描く。さらに主題歌を山梨県出身のレミオロメン・藤巻亮太が担当し、同郷の実力者3人が結集した。

矢崎監督は、辻村氏の作品を「いつか絶対に映像化する」と熱望していたそうで、本作について「辻村文学に挑めたことが一番嬉しかったです」と感無量の様子。これには辻村氏も、「“辻村文学”と言っていただいたのは矢崎監督が初めてなんです。そんな風に真摯(しんし)に向き合ってくれる方にこの作品を映像化していただけたことが何より良かったと思います。心が震えるほど嬉しかったんです」と感激しきりだった。

さらに辻村氏は、「私にとっては、大事に大事に育ててきた娘をお嫁に出すような感覚でもあったので、本当にいいお家に嫁がせてもらったなと実感します」と本作に太鼓判を押した。「映画の冒頭、原作通りの映像からスタートします。私ここ書いた!! とも思ったし、自分の高校時代を見ているようでもありました。きっと、自分の人生の一場面が封じ込められている作品になっていると思う」と語った。

太陽の坐る場所」は、9月27日に山梨県で先行公開され、10月4日から東京・有楽町スバル座ほか全国で公開される。


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