MoMAがアンディ・ウォーホルの16ミリフィルム全500作品をデジタル化
2014年8月24日 11:00

[映画.com ニュース] 米ニューヨーク近代美術館(MoMA)が、同フィルムアーカイブで管理するアンディ・ウォーホルの全フィルム作品をデジタル化するプロジェクトに着手したと発表した。
ウォーホルが1963年から72年のあいだに製作した、約500タイトルの16ミリフィルム作品をすべてデジタル化する大規模プロジェクト。米ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館、デジタルVFXスタジオ「MPC」とのパートナーシップのもとで行われる。約1000巻あるフィルムを1コマずつデジタルスキャン(2K)し、完了するまでに数年かかるという。
「チェルシー・ガールズ」「イート」「スリープ」「エンパイア」などの代表作はもちろん、さまざまな人をとらえた「スクリーンテスト」シリーズのほか、ウォーホル研究者でさえ見ていないような貴重な未公開作品も含まれている。
同館によれば、ウォーホルのフィルム作品は、90年代初頭からMoMAのフィルムアーカイブの一部となっており、他施設からの貸し出しの依頼も多いという。しかし、16ミリフィルムは扱いに注意が必要であることに加え、上映設備のある施設も少なくなっているため、公開の機会が減っている。デジタル化完了後は、より広く一般への公開が可能になるという。
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