「寄生獣」ミギー役は阿部サダヲ!パフォーマンスキャプチャー撮影に挑戦
2014年8月22日 08:00

[映画.com ニュース] 俳優の阿部サダヲが、岩明均氏の伝説的漫画を山崎貴監督、染谷将太主演により2部作で映画化する「寄生獣」「寄生獣 完結編(仮)」に出演し、主人公・泉新一(染谷)の右腕に寄生するパラサイト・ミギーを演じていることが明らかになった。阿部は、本編クランクイン前の昨年11月に誰よりも早く撮入し、劇中ではCGとして描かれるミギーの声にとどまらず、全身にモーションキャプチャースーツ、頭部にヘッドマウントカメラと装着するパフォーマンスキャプチャー撮影に挑み、文字通りミギーになりきって息吹を注ぎ込んだ。
阿部が演じるミギーは、世界中に熱狂的なファンをもつ今作の“中心的人物”。染谷をはじめ、深津絵里、橋本愛、東出昌大、浅野忠信、大森南朋、北村一輝ら豪華キャストが発表されるなか、ミギーのキャスティングだけは伏せられていた。大トリを飾ることになった阿部だが、撮影は先陣を切って行われ、三次元空間における人間の動作に加え、表情の変化もデジタルデータとしてコンピューターに取り込むパフォーマンスキャプチャー撮影を、2日間で撮りきったという。
オファーを受ける前から原作を読んでいた阿部は、「発想がすごくて面白いなと思いながら読みました。ミギーってすごく印象的だしいい役なので、ミギー役に決まったとき『僕でいいんですか?』と思いましたが、嬉しかったです」と振り返る。それでも撮影には難儀したようで、「声だけでなく、モーションキャプチャースーツを着て動きも演じると聞いたときからドキドキし始めました(笑)。もともと、そんな撮影をするって知らなかったんです。(最初は)いけるなって思ったんですけど、そうでもなかったです(笑)」と明かす。

阿部がミギーに注入した生きた動きが、本編撮影時、染谷に、山崎監督に、そして全スタッフにとって大きな活力となった。染谷は、「CGとのお芝居ではあったのですが、デジタルという素材に生を吹き込んでいただけたおかげで、現場であたかもミギーとお芝居をしている感覚になりました。自分にはミギーが見えていました」と証言。山崎監督も、「阿部さんには声のみならず、パフォーマンスキャプチャーにも挑戦してもらい、ミギーという存在の核となる部分を作ってもらいました。早く阿部さん演じるミギーを皆さんに紹介したくてうずうずしています」とコメントを寄せている。
月刊アフタヌーン(講談社刊)に1990年1月号~95年2月号に連載されていた原作は、連載終了から20年近く経った現在も多くのファンから愛される伝説的なSF漫画。正体不明の生物「パラサイト」が人間の脳に寄生し、全身を支配してしまうという設定。主人公の新一は、右腕に宿ったパラサイト「ミギー」と共生しながら、ほかの寄生獣たちとの戦いや別れを経験し、成長していく。撮影は既に終了しており、第27回東京国際映画祭(10月23~31日)のクロージング作品としてワールドプレミア上映される。
なお、ミギーの声と動きが盛り込まれた同作の特別映像が8月22日午後9時からの日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」内で放送される。
「寄生獣」は11月29日、「寄生獣 完結編(仮)」は2015年に全国で公開。
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