韓国の映画監督ら、フェリー沈没事故の真相解明を求めハンスト
2014年8月14日 16:20
[映画.com ニュース] 今年4月、韓国の大型旅客船セウォル号が沈没し、乗員乗客のほか捜索活動に携わった民間ダイバーも含む300人を超す死者を出した事故で、犠牲者の遺族たちが行っているハンガーストライキに同国の映画関係者が参加したと、英Screen Dailyが報じた。
同サイトによれば、「オアシス」でベネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した女優ムン・ソリや、夫で映画監督のチャン・ジュナン(「ファイ 悪魔に育てられた少年」)が、映画関係者に協力を呼びかけたようだ。
その結果、「折れた矢」「南営洞1985 国家暴力、22日間の記録」のチョン・ジヨン監督、スパイアクション「ベルリンファイル」のリュ・スンワン監督、「ムサン日記 白い犬」で長編監督デビューを果たしたパク・ジョンボム監督、ドキュメンタリー映画「牛の鈴音」のイ・チュンニョル監督ら、同国を代表する新鋭・気鋭たちが集まった。
結集したメンバーは5、6人のグループに分かれ、1日ずつ交代でソウル市内の光化門広場で行われている座り込みデモに加わり、ほかの参加者とともにハンストを実行しているという。遺族の代表らは、事故の真相解明のため、独自の捜査と起訴を行う特権をもった委員会の設立などを実現させる特別法の制定を求めており、約1カ月にわたりリレー・ハンストを敢行している。