ブラッド・ピット主演「フューリー」本物の戦車を使用した撮影現場の写真が公開!
2014年8月11日 07:00
[映画.com ニュース] ブラッド・ピット主演の戦車アクション大作「フューリー」のメイキング画像を、映画.comが入手した。本物のシャーマン戦車をバックに、ピットとメガホンをとるデビッド・エアー監督が真剣に話し合っている様子を切り取った、現場の緊張感が伝わってくる1枚だ。
1945年、第2次世界大戦下ヨーロッパ戦線を舞台に、“フューリー(激しい怒り)”と名づけた1台の戦車で、ドイツ大軍を相手に戦い抜いた5人の米兵の絆を描くアクションドラマ。リアリティを徹底的に追求するため、撮影には本物の戦車が使用されており、シャーマンと呼ばれた米国のM4中戦車とドイツのティーガー戦車による迫力の戦闘シーンが見どころのひとつとなっている。
特にティーガー戦車は、世界に7台しか現存しない貴重なもので、撮影では英ボーンビントン戦車博物館が所有し、唯一稼動できる状態の車両が使用された。エアー監督によれば、今までフィルムに収められたことはない貴重なものだという。
元海兵隊員だったエアー監督は、本物の武器や戦車を登場させたことについて「間違いなく、この映画の一番のポイントだ」と力を込め、シャーマン戦車とティーガー戦車の戦闘シーンは「突風も爆破もすごかった。一生ものの経験ができたよ」と振り返る。また、「ヨーロッパ中から集めたんだ。コレクターたちは喜んで自分たちの戦車を貸してくれた」といい、「当時の本物の戦車を使用できたことは、本当に素晴らしかった」と語った。
それだけではなく、戦車の内部にも本物の部品が使用されている。プロダクション・デザイナーのアンドリュー・メンジースは、「戦車の内部を見ると、写真が画びょうで留められていたり、誰かの血が飛び散っていたりする。観客はそれを見て、5人がその狭い空間で寄り添い、毎日を生き抜いていることを知り圧倒されるんだ」と、細部にわたるこだわりを語った。
「フューリー」は、11月から全国で公開。