古泉智浩原作「死んだ目をした少年」映画化!文化通信社が製作に進出
2014年7月12日 06:00
文化通信社はこれまで、映画、放送、音楽を軸にしたエンタテインメント業界紙(誌)を発刊してきた。そのなかで、近年の日本の映画産業が、ビデオパッケージ市場の縮小や単館系劇場の相次ぐ閉館により、大手以外の配給会社にとって製作費回収の機会が減少し、厳しい経営を強いられる状況を懸念。打開策として、次代の映画界を担う新たな才能の発掘と育成、多様性のある邦画を生み出していくことが業界全体の活性化につながるという思いから製作に乗り出す。
今回の取り組みをシリーズ化させるべく、第1弾「死んだ目をした少年」の監督に抜てきされたのが、加納隼だ。2009年に自身初のドキュメンタリー映画「Souda Kyouto He Ikou」が第31回PFFアワードに入選。13年にオムニバス作品「ヒカリエイガ」の一編「So-Far」のメガホンをとり高評価を得たことから、今作での起用となった。
古泉作品はこれまでに、「私の男」が第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門で最優秀作品賞と最優秀男優賞に輝いた熊切和嘉監督が「青春☆金属バット」、菱沼康介監督が「ライフ・イズ・デッド」を映画化している。加納監督は「不良教師も、熱血野球部も、放課後のせっぷんも出てきませんが、素敵な青春映画にしてみせます!」と意気込んでいる。
同作は、ある田舎町の中学校に通う地味で目立たない犬田と数宮が、偶然知り合った大人の女性・笛子からボクシングを教わるようになる。退屈な日常から抜け出したかに思えたが、そのことがきっかけでクラスの人間関係に亀裂が生じ始める姿をリアルに描く。
主人公・犬田を演じるのは、「からっぽ」(草野翔吾監督)での好演が話題を呼んだ清水尚弥。「素敵な原作に素敵な監督、スタッフの皆さん、キャストの皆さん…。この作品で主演をやらせて頂けることを本当に幸せに思います。魅力的な原作のイメージを大切にしながらも、加納組全員で新たな『死んだ目をした少年』を作り上げたい」と鼻息が荒い。犬田に密かな思いを寄せる強美役の紗都希も、「不安と緊張もありますが、原作の強美に負けないぐらい強い気持ちで撮影に挑みたいと思います!!」とコメントを寄せた。
「死んだ目をした少年」は、15年春に東京・テアトル新宿で公開予定。
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