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ジブリ鈴木氏「思い出のマーニー」を初めて語る 映画化した理由も明らかに

2014年7月7日 17:20

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スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー

[映画.com ニュース]最新作「思い出のマーニー」(米林宏昌監督)の公開を控えるスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが7月7日、都内で本作について初めて語った。映画公開を記念し開催される「思い出のマーニー×種田陽平展」のauキャンペーン概要発表会見に出席し、「久しぶりにジブリが帰ってきた。よくやってくれたというのが感想です」と米林監督ら本作を完成させた“次世代”スタッフの労をねぎらった。

イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソン氏による同名児童文学を、北海道に舞台を置き換え映画化。札幌から療養のために釧路に暮らす親せきに預けられた少女・杏奈と、海辺に佇む“湿っ地屋敷”に暮らす金髪の少女・マーニーがひと夏を過ごし、ある秘密を分かち合う姿が描かれる。

借りぐらしのアリエッティ」に続く監督作を作りたいと申し出た米林監督に、原作を手渡したのが鈴木プロデューサーだった。「突然、映画を作りたいと言ってきたから、直感でその場にあった『思い出のマーニー』はどうかなと思った。もともと米林監督は女の子を描くのがすごく得意だし、『女の子がふたりも出てくるんだぞお』と話した覚えがある」(鈴木氏)。

ただし“直感”の裏には鈴木氏らしい戦略があったといい「去年、宮崎監督は引退しましたが、実は毎日(ジブリに)出社しています。本人は『口も手も出さない』と言うが、実際には手を出したり、足を出したり(笑)。でも宮さんが口を出すのは、いつも男女の物語なんです。今回は女の子同士の話だから、手の出しようがない(笑)。そのあたりは計算通りでしたね」と不敵な笑みを浮かべた。

完成した作品について「宮さんと高畑監督と違うのは、製作期間。ふだんの半分の時間で、よくぞこれだけの作品を仕上げたなと。ジブリらしい身近な魅力が帰ってきた感覚。映画化が難しい原作で、どう料理するか麻呂(米林監督の愛称)次第だった。くじけそうになる時期もあったが、頑張ってくれた」と満足げだった。

スタジオジブリ最新作「思い出のマーニー」の世界を美術監督の種田陽平氏が再現する「思い出のマーニー×種田陽平展」は7月27日から江戸東京博物館で開催。KDDIが「au loves ジブリ」キャンペーンとして協賛している。

思い出のマーニー」は7月19日から公開。

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