70年代の英少年院の実態をリアルに描いた問題作、10月公開
2014年7月3日 21:30
[映画.com ニュース]1970年代末の英少年院の実態を描き出した問題作「SCUM スカム」(1979)が、10月11日から東京・新宿シネマカリテでレイトショー公開されることがわかった。マーティン・スコセッシ監督の推薦で日の目を浴びた衝撃作「荒野の千鳥足」に続く、特集上映「初公開! 世界のどす黒い危険な闇映画」の第2弾として、日本初上陸する。
イギリスの少年院に収監されたカーリンは、施設を牛耳る少年や監守らによる不条理な暴力に耐える日々を送っていた。やがてカーリンは、閉鎖された世界で生き残る術を身につけていく。
77年にBBCのテレビ映画として製作されたものの、リアルな暴力描写と体制批判によってお蔵入りとなってしまった問題作を、アラン・クラーク監督が79年に劇場公開作としてセルフリメイク。レイ・ウィンストンの出演で、少年院の暴力的支配や管理体制など当時の社会問題に切り込んだ。
「SCUM スカム」は、10月11日から新宿シネマカリテでレイトショー公開。パンクロックバンド「the原爆オナニーズ」のTAYLOWが監修した字幕版で上映される。