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トム・クルーズ「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は「心高ぶる体験」

2014年6月27日 16:30

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会見に臨んだトム・クルーズ
会見に臨んだトム・クルーズ

[映画.com ニュース] SFアクション大作「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のプロモーションで来日中のトム・クルーズが6月27日、ダグ・リーマン監督とプロデューサーのアーウィン・ストフとともに都内で会見した。

20度目の来日となった親日家のクルーズは、昨日の大阪・福岡・東京プロモーションの疲れも見せず、「むしろエネルギーをもらったよ」と終始にこやか。「この3人でまず約束したことは、全てのプロセスにおいてチャレンジ精神で挑むということ。できる限り最高の映画を作るため野心的になること。あらゆるステップがチャレンジだったけれど、チームの全員が同じ目的のためにベストを尽くした。それはとても心高ぶる体験で、決してひとりの力で成し遂げられることではなかった」とスタッフへの感謝を語った。

Mr.&Mrs.スミス」「ボーン・アイデンティティー」などで知られるリーマン監督は、「3年前に企画が立ち上がった時から、トムはずっと日本の観客を強く意識していた。彼は本当に日本のファンを愛しているんだ」と告白した。さらに、「映画が始まって10分で死んじゃう戦えない兵士。これまでに見たことのないトム・クルーズが見られるよ」とニヤリ。一方のクルーズも、「ダグはキャラクターのディテールをすくいあげる名手。この素材をダグとやることに意義があった」と最敬礼だった。

ストフは、「最初にトムの家のリビングルームで脚本の読み合わせをした時、いきなりトムが役を演じ始めたんだ。それは私のこれまでのキャリアの中で最もワクワクした瞬間で、これはスリリングな映画になると心から思ったよ」と成功を確信したという。

クルーズの熱演はもちろん、特殊部隊の女性兵士リタ役を演じたエミリー・ブラントのアクションにも注目が集まる。クルーズは、「女性からあんなに銃で撃たれたのは初めて」と冗談を交えながら、「エミリーはドラマからコメディまでこなせる振り幅の大きな才能あふれる女優。あの機動スーツはまるで冷蔵庫を担いでいるかのような重さがあるけれど、彼女はとてもタフで厳しい訓練にも耐えた。でも現場で『大丈夫?』って聞いてみたら、涙目になって『とても重い』って本音をこぼしたよ(笑)」と裏話を披露。リーマン監督も、「独創的でエキサイティングな小説だけど、特にユニークなラブストーリーの部分にひかれた。この強い女性キャラクター像は、とても日本的なヒーローだと思う」と語った。

未知の侵略者と人類の戦いが繰り広げられる近未来の地球を舞台に、死ぬ度に同じ日の朝に舞い戻る“タイムループ”にはまってしまった男(クルーズ)が、幾度も死を体験するうちに戦闘技術を磨き上げ、敵を攻略する糸口をつかんでいく。原作は、桜坂洋氏による同名SFライトノベル。映画は、7月4日から2D/3Dで全国公開(6月28日&29日に先行上映)。

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