「円卓」初日に正装の芦田愛菜&行定勲監督は親子参観!?
2014年6月21日 15:35
[映画.com ニュース] 人気子役・芦田愛菜の単独初主演映画「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」が6月21日、全国63スクリーンで公開。芦田は行定勲監督とともに東京・有楽町のTOHOシネマズシャンテで初日舞台挨拶を行った。
真っ赤なドレスで登壇した芦田。ビシッとスーツで決めた行定監督が「親子参観に見えないっすか? 立派な娘の晴れ舞台を見に来ただけみたいな」と冗談めかす。それでも、芦田は「昨日はお客さんが1人もいなかったらどうしようと思ってなかなか寝られなかったけれど、こんなにたくさんの人に見てもらえてうれしいです」と満場の客席に笑顔を振りまいた。
行定監督は約1年前の芦田との初対面を振り返り、「普通の子で、天才子役と言われているのは作られた世界だと思った。でも、本読み(台本を出演者で読み合せる稽古)の時に台本を持っていなかった。完璧に覚えていて、ひとつもかまなかった。他の子(役)はやべえと思ったはず」と絶賛。サブタイトルにもあるように、イマジンが映画の中でキーワードになっているが、「目の前の人の気持ちをイマジンすることが、今の世の中に重要。都議会のやじ議員こそ見るべき。あの議員にはイマジンが足りない」と、都議会でセクハラやじを飛ばし問題となっている議員に苦言を呈した。
芦田は思い出深いシーンに家族での円卓シーンを挙げ、「(父親役の)八嶋(智人)さんがずっとしゃべっていて、カットがかかってもずっと同じテンポでしゃべっていたので大変だった」と苦笑い。行定監督も、「八嶋さん、うるさかったよねえ。しかもテストと本番で違うことをやってくるから大変だったと思う」とねぎらった。
それでも芦田は、「こっこちゃんを演じて、イマジンすることは大切だと思いました。大人になってもイマジンを忘れないようにしたいです。私は格好いいこっこちゃんが大好きです」と満足げ。現在は推理小説にはまっているそうで、「シャーロック・ホームズのような探偵の役をやってみたい。あと、白衣にあこがれているので、薬剤師をしている女優さんになりたい」と夢をはせた。
行定監督も、「子どもの話だと、大人は関係ないと思いがちだけれど、子は世間を映す鏡といわれるように、こっこは今の世に何かを言わんとしている存在なんです」とアピール。そして、「いい形で大ヒットしたら、続編はどんな話になるのか。愛菜ちゃん、やる?」と早くも出演オファーをして、快諾を得ていた。
「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」は、西加奈子さんの同名小説を映画化。孤独にあこがれる偏屈な小学3年生・琴子(こっこ)が、家族の愛に支えられ友達とのきずなに気づきながら成長していく姿を描く。
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