ケビン・スペイシー、デビッド・フィンチャーとのタッグ作「ハウス・オブ・カード」を語る
2014年6月20日 14:30

[映画.com ニュース] エミー賞3部門受賞のサスペンスドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(セル&レンタル中)で、「セブン」のデビッド・フィンチャー監督と製作総指揮&主演の強力タッグを組んだケビン・スペイシーが、作品について語った。
「デビッド・フィンチャーとは、何度も一緒に仕事をしているんだ。『セブン』でも一緒だったし、『ソーシャル・ネットワーク』は彼と共同プロデュースした作品だ。その『ソーシャル・ネットワーク』の現場で、『また役者と監督という立場で一緒に仕事がしたいね』という話をしていたんだ」と、スペイシーは作品に関わった経緯を振り返る。
「ハウス・オブ・カード」は1990年に英BBCで放送されて人気を博したミニシリーズ「野望の階段」をベースに、スペイシー演じるホワイトハウス入りの夢を潰された政治家フランシスの壮絶な報復を描くもの。知略が張りめぐらされた駆け引きや男女の複雑に絡む欲望があふれるストーリー、製作費約100億円という破格のスケールが話題だ。エピソード監督もフィンチャー自身(第1話、第2話)のほか、「オペラ座の怪人」のジョエル・シュマッカー、「パーフェクト・ストレンジャー」のジェームズ・フォーリーらが名を連ね、ドラマの枠にとどまらない映画的演出が注目を集めている。
インターネット配信サービス「ネットフリックス」で全13話が一挙配信されたことともあわせて“13時間の映画”と称されることについて、「それがフィンチャーらしさなんだよ」とスペイシーは言う。「彼は自分が何をやりたいのか、俳優をどこに追い詰めて、どこに立たせたいのか、俳優がどんな気持ちなのかをすべて把握しているんだ。偉大な監督に身を任せて、言われるがままに演じることができるのはラッキーだと思う」と続け、「フランシスという役を演じるのがこれほど面白いのは、彼が何かを必ず成し遂げる人間だからだ。嫌な奴かもしれないけれども、有能な人間なんだ」と役の本質を解説した。
フランシスの野望の実現を支える妻クレア役のロビン・ライトは、今作で見事にゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。ライトとは20年来の知人だというスペイシーは、「作品の中では、ふたりの関係はどんどん広がって複雑になっていく。ロビンが演じるのは、すごく恐ろしい女版マクベスみたいな女性なんだ。BBCシリーズのオリジナルとはかなり違うね。あの役は、僕たちのドラマの方が良くなっていると思うよ」と絶賛を寄せた。
ホワイトハウスの内幕、アメリカの政界のパワーゲームを描く内容に、「世界中の人がアメリカの政界に関心を持っているのは間違いないと思う」と語るスペイシー。「アメリカが政治の主導的立場にあることは多いから、このドラマに興味を持つ人も多いだろう。現実を美化した物語ではなく、汚い部分に切り込もうとする、すごく複雑でパワフルなドラマだからね」と海外のファンに向かって魅力を伝えた。
「ハウス・オブ・カード 野望の階段 SEASON 1」はセル&レンタル中。
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