深津絵里×浅野忠信、黒沢清監督「岸辺の旅」W主演で初の夫婦役!早くも仏公開決定
2014年6月19日 05:00
[映画.com ニュース] 演技派俳優の深津絵里と浅野忠信が、黒沢清監督の最新作「岸辺の旅」でダブル主演し、初の夫婦役に挑むことが明らかになった。深津は黒沢監督と初顔合わせ、浅野は「アカルイミライ」以来12年ぶりの黒沢組参加となる。
「トウキョウソナタ」が第61回カンヌ映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞するなど、各国の映画祭を席巻してきた黒沢監督の新作だけに、撮影前の段階でフランス公開が決定。同国の老舗配給会社ディアファナが2015年に全仏100~150館規模で公開するもので、異例中の異例ともいえる決断からは、来年のカンヌ映画祭出品へ向けての大きな期待がうかがえる。
深津は、「監督の思い描く、独特な世界にどーんと飛び込みたいと思います。そして自分でも驚くほど似た者同士な浅野さんとの夫婦役。このステキなめぐり合わせを大切にして、私たちなりの夫婦になれたらと思います」と意欲満々。浅野も、「黒沢組には映画としては12年ぶりに参加させていただきます。変わらない演出と今までとは違う、今の監督だけにある思いを感じていきたいです。そして、普通の夫婦役とは違う距離感を保ちながら、深津さんに頼っていければ良いと思っています」と共闘を誓った。
原作は、湯本香樹実が2010年に発表した同名小説。3年間失踪していた夫の優介がある日突然帰宅し、妻の瑞希を旅に誘う。それは、失踪した夫が自宅に戻るまでに世話になった人々を訪ねていく旅だった。時間を共有することで、優介が見たこと、触れたこと、感じたことを同じ気持ちで感じていく瑞希。優介はなぜ突然帰ってきたのか。そして瑞希に何を伝えたかったのかに迫る。
黒沢監督は、2人のキャスティングについて「現実味をもって『岸辺の旅』の世界のヒロインを演じられる方として、真っ先に深津絵里さんが浮かびました。また、特殊な設定の人物である夫役には、圧倒的な存在感が必要で、浅野忠信さんしかいないと思いました」と経緯を明かす。さらに、「何があっても揺らがない超人、深津絵里さん。揺らぎ続ける天才、浅野忠信さん。日本を代表するふたりの俳優とご一緒できて、このうえない幸せです」と全幅の信頼を寄せている様子だ。
「岸辺の旅」は、2015年に全国で公開。
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