石井裕也監督作「ぼくたちの家族」を原作者・早見和真はどう受け止めたか?
2014年5月30日 13:10

[映画.com ニュース] 「ひゃくはち」などで知られる作家・早見和真が、実体験を基に記した自作の映画化「ぼくたちの家族」(監督:石井裕也)について語った。
現在公開中の同作を、「間違いなく素晴らしい映画でした」と早見は言う。「自分とは切り離されたところで緊張して、疲弊して、息をのんで、安どしました。自分のやりたかったことを100%読み取ってくれた石井さんに感謝しました」と石井監督の手腕を絶賛する。
原田美枝子演じる母親が、病気で余命わずかなことが判明したのをきっかけに、家族が抱えていたさまざまな問題が噴出。長塚京三扮する父親と、妻夫木聡、池松壮亮演じる兄弟が解決に奔走する姿を、「舟を編む」で日本アカデミー賞を席巻した俊英監督が描いた。
早見は、「(母親の死後)10年後ではきっと美化してしまうから」と、母親が闘病中の段階から原作の執筆を開始。家族というものに対する思いを素直にぶつけた物語は石井監督の胸を打ち、約3年の歳月をかけて映画化された。
気に入ったというシーンは、「実は原作にはない、給水塔のシーン」。「街が一瞬開いて見えたときに、ふっと息がつけた気がしたんですよね。ああ、自分は緊張していたんだと気づかされた場面でした」と振り返るが、同シーンは、くしくも石井監督も作品のポイントとして挙げたシーン。「物語が一気に加速しそうな気配があって、でも簡単に加速なんてしないで。結局つかみ取れるのはほんの些細な希望でしかなくて」という印象は、監督が込めた意図そのものでもある。
「寸分違わず同じことを伝えようとしてくれたと思っています」と自らが小説で訴えたかったことと、映画が描いたテーマが同じだったと語る。そして、「その武器が僕は文字で、石井さんは映像だっという違いなだけでした。それはきっと奇跡的なことだと思うし、小説家としては幸せなことだったと思います」と結んだ。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ハリポタファン”に熱烈に推したい
【夢のような空間がここにある】GWにぜひ堪能してほしい特別な体験【忖度なし正直レビュー】
提供:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン

地上波では絶対ムリな超過激作
【超暴力的・コンプラガン無視!】狂キャラが常軌を逸した大暴れ!!【敵の事務所にロケットランチャー】
提供:DMM TV

“最高&最幸”の一作!
【過去最高の評価!最も泣いた!】ありがとう、そして…さようなら!? 結末は絶対に観て…!
提供:キノフィルムズ

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
【裏切りすんごい】キッズ向けとナメてたら…全然“甘くなかった”!!嘘やろ、こんな…ええんか…?
提供:クロックワークス、TBSテレビ

マインクラフト ザ・ムービー
【予想の5倍面白かった】そして、この映画で人生がレベルアップする【息つく間もない“楽しさ”連続】
提供:ワーナー・ブラザース映画

サメ!ゾンビ!ガメラ!
【狂った名作・怪作が無料大量放送】人類終了のお知らせ! ありがとう“GWの夜”が決まった
提供:BS12

なんだこの強烈に面白そうな映画は!?!?
【尋常じゃなく面白そうな6つの魅力】予告だけで「めちゃくちゃ良さそう」が湧き上がる…観なければ!
提供:ディズニー