是枝裕和×ジャ・ジャンクー、カンヌ受賞監督の対談映像公開
2014年5月27日 16:20

[映画.com ニュース] 第66回カンヌ映画祭審査員特別賞受賞作「そして父になる」の是枝裕和監督と、同映画祭で脚本賞を受賞した「罪の手ざわり」のジャ・ジャンクー監督が対談し、その模様を収録した映像の一部を映画.comが入手した。両監督は映画祭では顔を合わせていたが、日本での対談は実に16年ぶりとなる。
「罪の手ざわり」は、中国で実際に起こった4つの事件を基に、急激に変貌する社会の中で時代の波に乗り遅れ、もがきながらひたむきに生きる4人の生き様を力強く描く。一足先に作品を鑑賞した是枝監督は「リアルなものと詩的なものが両立している。今までと同様、きちんと人間を描きつつ、暴力に正面から向き合っている。いい意味で驚きだった」と感想を寄せている。
両監督ともにアジアの映画界をけん引する立場にあるが、今回の対談で是枝監督は「映画を撮り続けることによって、作品は洗練されていく。しかし、うまくなることと映画が力を持つことは必ずしもつながらないと思う」と持論を投げかける。ジャ監督もその意見に同意し、とりわけ脚本がスラスラと書けた際に同じように感じるそうで「慣習化してしまったものには、歯向かったり疑ったりするべき」と語る。また、ジャ監督自身が今作に出演しているが、是枝監督から「この役は自分の役だと考えるんですか?」と質問されると、照れ笑いを浮かべながら「自分ではない、同郷の山東省の若い監督に頼もうと思っていたが連絡が取れなくなってしまった」と明かしている。
「罪の手ざわり」は5月31日からBunkamuraル・シネマほか全国順次公開。
(C)2013 BANDAI VISUAL, BITTERS END, OFFICE KITANO
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