カンヌ出品の河瀬直美監督「2つ目の窓」予告編が公開
2014年5月20日 12:36
映画は、1997年に「萌の朱雀」でカンヌ国際映画祭の新人監督賞(カメラドール)、2007年に「殯(もがり)の森」でグランプリを受賞し、昨年には日本人監督として初めて同映画祭のコンペティション部門の審査員を務めた河瀬監督の最新作。美しい自然を誇る奄美大島を舞台に、16歳の少年と少女が島で暮らす人々とともに、大自然との共存や生と死といったテーマを見つめる。歌手のUAと俳優の村上淳を両親にもつ村上虹郎と、新人女優の吉永淳が主演を務めた。
奄美大島に暮らす界人は、八月踊りの晩に、海に浮かぶ男性の遺体を発見する。界人の同級生である杏子の母は、ユタ神様として慕われているが、医師から余命宣告をうけていた。神様と言い伝えられてきた母に訪れる死を前に、動揺する杏子は行き場のない思いを界人にぶつける。
予告編は、月夜に浮かぶ男性の遺体のシーンから始まり、死に直面した少年少女が、命や人生に向き合っていく。雄大な自然をあますところなく映し出し、透き通った青い海で吉永が制服のまま優雅に泳ぐ姿のほか、村上との激しいキスシーンも公開。島の人々の死について語る言葉が、見る者に壮大なテーマを投げかける。
第67回カンヌ映画際は5月14~25日まで開催。「2つ目の窓」は7月26日から全国で公開。
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