ヨーロッパで大ヒットのインド映画「めぐり逢わせのお弁当」公開決定
2014年5月19日 14:00

[映画.com ニュース] 2013年のカンヌ国際映画祭批評家週間で観客賞を受賞したインド映画「The Lunchbox(英題)」が邦題「めぐり逢わせのお弁当」として今夏の公開が決定した。
本作は多宗教、他民族国家インドで広く利用されている、実在の弁当配達システムを題材にしている。ハーバード大学の分析によると、誤配送の確率はたったの600万分の1だそうだが、本作ではその600万個にひとつの誤配送の弁当がもたらした、男女の偶然の出会いと心のふれあいを繊細に紡ぐ。
大都市ムンバイのオフィス街では、昼時にダッバーワーラーと呼ばれる弁当配達人が慌ただしく複数の弁当箱を配って歩く。主婦イラが夫の愛情を取り戻すために腕をふるった4段重ねの弁当は、ある日、なぜか男やもめのサージャンに届けられた。イラは空っぽの弁当箱に喜ぶが、夫の反応はいつもと変わらない。不審に思ったイラは翌日の弁当に手紙を忍ばせる。
ムンバイ出身で現在はニューヨークにも拠点を置くリテーシュ・バトラ監督の長編デビュー作。舞台出身のニムラト・カウルがヒロイン・イラ役、「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」などハリウッドの話題作でも活躍するイルファン・カーンがサージャン役を演じる。
小規模な予算で作られた作品にもかかわらず、カンヌでの絶賛を皮切りに、インド映画の市場ではないフランス、ドイツ、スイス、イタリア、オランダで異例の大ヒットを記録し、ヨーロッパでボリウッド最大の興行収入を打ち立てた。このほど公開された予告編では、空の弁当箱と共にやりとりされる手紙を通じて、イラとサージャンが心の距離を縮めていく様が映し出されている。
「めぐり逢わせのお弁当」は今夏、シネスイッチ銀座ほか全国公開。
(C)AKFPL, ARTE France Cinema, ASAP Films, Dar Motion Pictures, NFDC, Rohfilm - 2013
関連ニュース
武装強盗団が寝台列車を襲撃→そこに“最強特殊部隊員”がいた ハリウッドリメイク決定のインド映画「KILL 超覚醒」11月公開
2025年8月25日 10:00
映画.com注目特集をチェック
“愛と性”を語ることは、“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「こんなに面白かったのか!!」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
「アバターF&A」「ズートピア2」などが“500円”で観られる!
【正直、使わないと大損】絶対に読んでから映画館へ!
提供:KDDI
楓
【今年最大級に切なく、涙が流れた】双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「最高の続編」「2025年頑張ったご褒美みたいな映画」「メロすぎる」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中…
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」些細なケンカが…まさかの大事件へ
提供:ハピネットファントム・スタジオ