カンボジア大虐殺の悪夢を浮き彫りにするドキュメンタリー「消えた画」ポスター公開
2014年5月6日 18:25
[映画.com ニュース] 第66回カンヌ映画祭ある視点部門最優秀作品賞を受賞し、本年度アカデミー賞外国映画賞にノミネートされた「The Missing Picture(英題)」が邦題「消えた画(え) クメール・ルージュの真実」として7月の公開が決定し、このほどポスター画像がお披露目された。
幼少期にポルポト率いるクメール・ルージュによって行われた抑圧・迫害のため、家族や友人を失ったカンボジア出身のリティー・パニュ監督による本作は、カンボジアの大地の土からつくられた人形によるクレイアニメーションで、パニュ監督の記憶の中の“恐怖の支配”が再現され、主人公である「私」が観客に直接語りかけるように一人称で展開する、人形劇のようなドキュメンタリー。
ポスター画像は牧歌的なたたずまいを見せる土人形の下に、若くして虐殺された人々の顔写真が並び、昨年からの話題作「ハンナ・アーレント」や「アクト・オブ・キリング」と並ぶ、“悪の実像”を暴く作品として紹介されている。
「消えた画(え) クメール・ルージュの真実」は7月上旬からユーロスペースで公開。