J・D・サリンジャーの伝記映画が2本競作へ
2014年5月3日 08:10
[映画.com ニュース] 「大統領の執事の涙」の脚本家で俳優のダニー・ストロングが、「ライ麦畑でつかまえて」で知られる米作家J・D・サリンジャーの伝記映画で監督デビューを果たすことがわかった。
米ハリウッド・レポーターによれば、ケネス・スラウェンスキーの評伝「JD Salinger: A Life」(邦訳は晶文社刊「サリンジャー 生涯91年の真実」)の映画化。ストロングは自身の資金で同書の映画化権を購入しており、自ら脚色にあたる。
サリンジャーの伝記映画といえば、米ワインスタイン・カンパニーが製作する別のプロジェクトも進行中だ。シェーン・サレルノ(「野蛮なやつら SAVAGES」)が8年の歳月をかけて製作した長編ドキュメンタリー「サリンジャー(原題)」(2013)を下敷きに、サレルノが自ら脚本を手がける。
2作ともに、サリンジャーの第2次世界大戦への従軍体験と、それが作家に与えた影響、そして1951年の「ライ麦畑でつかまえて」発表にいたる時期に焦点を当てる内容になりそうだ。いずれもキャストは未定。