楳図かずお、初監督作は「きれいで怖いを目指した」 ボーダー柄のこだわりも語る
2014年4月27日 18:00

[映画.com ニュース] 恐怖漫画の巨匠・楳図かずおが映画監督デビューを飾る「マザー」公開を記念し、4月27日に千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議3」でトークイベントを行った。トレードマークの赤いボーダーシャツに、ギャグ漫画「まことちゃん」の決めポーズ「グワシ!!」で登場して司会のオジンオズボーンを喜ばせ、初の監督作について語った。
片岡愛之助が主演する映画は、楳図の自伝的ストーリーで、片岡演じる漫画家・楳図の亡き母イチエ(真行寺君枝)の怨念が、周囲で底知れぬ恐怖を巻き起こしていく様子を描くホラー。漫画作品ではおどろおどろしい画風が特徴だが、映画では「今回はお話を大事にして作ったんです。映像がすっ飛んでも、中身をちゃんとお伝えできるように作った」そうで、「自分の話をどこまで嘘の世界まで広げていけるか、そこが一番自慢にしているところ」とストーリー展開に自信を見せる。
そして、「一言で言ったらホラーですが、本質は人間の心、特に女性の一生です。お母さんって幸せそうにしてるけれど、どここまで幸せなのか、そうでなかったらどうなのか、人間の問題点が軸になっている」とテーマを解説する。
楳図にとっての母親については「一番大事な存在。どなたもそうだと思う。これまでの作品でも、母親を大事にしてきたかどうかを描いてきた。特に男の人は一生懸命働いている分、母親(との関係)が希薄になっているという、そういう運命みたいなものを共感してほしい」。さらに今作の作風を「じっくりお母さんの立場を考えたら、悲しい話。怖いというのは、悲しいとセットになっていると思うんです。汚い怖さにはしたくなくて、きれいで怖いを目指しました」と語った。
40着近く持っているというボーダー柄のシャツについては、高校生まで母親に買い与えられた洋服を着ていたが、高校卒業後自分の個性を出すために、幼少期に読んだ漫画の海賊に影響され、無人島の宝物を見つけて漫画家になろうと考えたのを思い出したことがきっかけで、以来海賊が着ていたボーダー柄を着ており、「あと僕はやせているので、横じまなんです」とこだわりを明かす。ホラー漫画の巨匠だが、自身の恐怖体験は皆無だそうで、「幽霊もいらっしゃいませんし、UFOも降りてきてくれない。幽霊の皆さん、お電話でも一報ください」と呼びかけていた。
「マザー」は9月27日全国公開。
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