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妻夫木聡「ぼくたちの家族」プレミアで「悩んでよかった」と心情吐露

2014年4月22日 21:45

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(左より)石井裕也監督、長塚京三、原田美枝子、妻夫木聡、 池松壮亮、黒川芽衣、原作の早見和真氏
(左より)石井裕也監督、長塚京三、原田美枝子、妻夫木聡、 池松壮亮、黒川芽衣、原作の早見和真氏

[映画.com ニュース] 俊英・石井裕也監督の最新作「ぼくたちの家族」のプレミア試写会が4月22日、都内の劇場で行われ、主演の妻夫木聡原田美枝子池松壮亮長塚京三黒川芽以、原作者の早見和真氏、石井監督が舞台挨拶に立った。

母親の病気をきっかけにさまざまな問題に直面した家族が、それまでひた隠しにしてきた本音をぶつけ合いながら、再びひとつになっていこうとする姿を描いた家族ドラマ。前作「舟を編む」がアカデミー賞外国語映画賞日本代表作品に選出されるなど、着実にキャリアを積んできた石井監督は「早見さんの渾身の小説だということはすぐ分かった。自分も20代最後に家族や自分、人生に向き直らないといけない時期なんだなと思い、原作の熱量に負けないような熱量で取り組んだ」と全力投球。キャスティングにもこだわり、「芝居ありきの映画になるのは分かっていたので、芝居が達者なだけじゃなく、本当の家族に見えるような素晴らしい俳優さんにお願いしようと、厳選した結果このようなメンバーになった」と理想的な配役を実現させた。

初めて石井監督と組んだ妻夫木は、「ずっと一緒にやりたかったし、こんなに早くできるとは思わなくてオファーをいただいた時はうれしかった」。石井監督も、妻夫木のことは「もともとずっと好き。悩んで、うつむいて、考え込んでいるような表情がものすごい格好いい。いつか一緒にやりたいなと思ってた」と相思相愛の様子。妻夫木も、「何か悩んでるのかな(笑)? 30代は悩みながら進んでいこうと思っていたので、悩んでよかった」とはにかんだ。

妻夫木は「毎日苦しくて全然寝られなかった」というほど役に没頭し、「幸せなことって、極限に追い込まれないと気づけないのかもしれない。追い込まれた時ほど、目の前にあるものが実は幸せだと気づく。母親に1日でも長く生きてほしいという思いだけだった」と生真面目な長男を熱演。一方で、黒川演じる妻の尻に敷かれる気弱な夫役に「うちの鬼嫁がビシビシ言ってくる。やっぱり結婚は当分いいかな」と冗談めかした。

ひょうひょうとした次男をクールに演じた池松も、兄貴分の妻夫木に「10年前くらいに似てると言われ、その時からシンパシーを感じていた」とせん望のまなざし。末期の脳腫瘍で突然の余命宣告を受ける母親を演じた原田は、「やり過ぎちゃうと見ている人の気持ちが冷めていっちゃうと思ったので、その加減が難しかった」といい、久々に夫役で共演した長塚は「何回か一緒にやっているけれど、今回が1番良かった」と大きな手応えを感じていた。

自身の体験を原作につづった早見氏は、「モデルとなった僕の母はもう亡くなったけれど、大往生で良い最期だった。初号試写で妻夫木さんに『大変でしたね』と声をかけていただき、やっと自分は頑張ったんだなと思えた」としみじみ。最後に石井監督は、「すごい映画を作ったという自負はあるし、(家族という)ワケわかんないものに真しに真正面から向き合ったという達成感はある」と胸を張った。

ぼくたちの家族」は、5月24日から全国で公開。

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