60年代チェコのガールズムービー「ひなぎく」とイジー・バルタ監督傑作短編を上映
2014年3月12日 17:05
チェコの1960年代ヌーベルバーグの傑作で、今なお根強い人気を誇る「ひなぎく」(ベラ・ヒティロバ監督)と、チェコアニメーション作家イジー・バルタ監督の初期の傑作短編を合わせたプログラムが、5月10日から上映される。
「ひなぎく」は、66年のチェコスロバキアで製作されたポップなガールズムービー。奔放な姉妹が繰り広げる大騒ぎを、色ズレやカラーリング、実験的な光学処理、斬新な効果音など冒険心に満ちあふれた手法で描き出す。男たちをだまして食事をおごらせた挙句に逃げ出したりと、自由気ままに生きている2人の姉妹。そんなふたりが、党のパーティーに忍び込む。
バルタ監督は長編「屋根裏のポムネンカ」や短編「雪女」など多彩な技法でチェコの人形アニメーションの伝統を革新しながら継承しており、このほど上映される「笛吹き男」は国内外で合計11の賞を受賞している。毎回異なるアニメーション技術に挑むバルタ監督の短編作品上映は日本では今回が最終となり、チェコアニメファンは見逃せない貴重な機会だ。
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