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アカデミー賞6部門にノミネート「ネブラスカ」 ブルース・ダーン「役者人生で最良の役」

2014年2月27日 13:55

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アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ ブルース・ダーン
アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ ブルース・ダーン
(C)2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

[映画.com ニュース] 作品、監督、主演男優賞を含むアカデミー賞の6部門にノミネートされたアレクサンダー・ペインの「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」が2月28日公開になる。「100万ドル、当選」というインチキな手紙にだまされ、賞金を受け取りに行くと言ってきかない老齢の父と、しぶしぶ付き合って旅に出る息子。息子は道中で父親の知られざる面を発見し、疎遠だった親子の絆が徐々に深まっていく。この頑固親父に扮するのが、本作で久々に主演を張り、50年以上にわたるキャリアにおいても新たな顔を見せるブルース・ダーンだ。77歳の名優が、「最良の映画」の経験を語ってくれた。(佐藤久理子)

——ペイン監督は2004年にこの脚本に出会ったときから、あなたを父親のウディ役に考えていたとか。彼との出会いはどんなものでしたか。

「当時脚本が送られてきて、彼がこの役に俺を考えてくれていると知った。でもそれからずっと音沙汰がなかったから、たしか2012年の春に、彼をよく知る友人のジャック(・ニコルソン)に電話して聞いたんだ。ペインとはどんな奴かとね。ジャックは言った。『はっきりしているのは、これまでなかったような経験をさせてくれるベストディレクターであること。一方で、やるとなったら一週間に一度は彼と顔を付き合わせなきゃならない』。それで翌日アレクサンダーに電話して、ジャックからこう聞いたと言った。彼はジャックと同じことを俺とやりたい、脚本や役について話さなくてもいい、ただ俺のことが知りたいから一緒に時間を過ごしたいと。それで俺たちは会うようになった。俺にとってもウディという役は初めてのタイプで、情けない面も脆い面もさらけ出さなければならなかったから、しっかりと手綱を握ってくれるパートナーが必要だった。おかげで彼のことをとても信頼できるようになったよ。このプロジェクトはカメラの前も後ろもクルー全員が素晴らしく、家族のようになれた。これまでさまざまな経験をしてきたが、おそらく今回がもっとも大きなものを与えられた。アレクサンダーからは初日に、『君がやることを僕らにみせてくれ』と言われた。ここまで信頼してくれた監督はいなかったよ。彼の映画的な資質も素晴らしい。セリフがなくても、ただ道を歩くウディの姿を撮るだけで絵にしてしまう」

——出来上がった映画を見ていかがでしたか。この役はあなたにどんな影響を与えましたか。

「手前味噌だがとても気に入ったよ。観客にどう受け止められるかはわからないが、俺の役者人生のなかで最良の役、最良の映画だろう。あるがままを語ること、つねにフェアであること、それがウディという男の信条だ。俺もまたつねにそうありたいと望んでいる」

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