Hey! Say! JUMP八乙女光が非モテ男子に!「ダークシステム」原作&脚本・幸修司が語る見どころ
2014年2月16日 12:30

[映画.com ニュース] 自主制作映画ながら、公開されるやいなや各界で大反響を巻き起こしたインディーズ映画界の鬼才・幸修司監督による「ダークシステム 完全版」。さらに、本作にいち早くほれ込んだ犬童一心監督によって「ダークシステム 恋の王座決定戦」として異例の深夜ドラマ化となった。ドラマ版でも脚本を務める幸監督が、本シリーズの見どころを語った。
打算的な小心者の青年・加賀見次郎(八乙女光)が、密かに思いを寄せていたユリ(玉城ティナ)を親友の西園寺(弓削智久)に奪われたことを機に、2人の仲を引き裂こうと奇怪なマシンの数々を発明し、何とかユリを自分のものにしようと悪戦苦闘する姿をコミカルに描く。幸監督は、「僕自身は加賀見っぽいと言われるけれど、もちろんストーリーは実体験ではない(笑)。三角関係ってなかなか解決がつかないもので、悩んでる人も多い。そういう世の中の悩みを、科学の力で解決できないかなと思ったのがはじまり」と意外な着想を明かした。
そうして「ダークシステム」とその続編「ダークシステム2」を完成させた幸監督のもとに、犬童監督から「『ダークシステム4』はどういう話になってるの?」という“無茶ぶり”が寄せられたところから本企画はスタートした。最初は犬童監督の勘違いかと思った幸監督だが、「どうやらドラマを作る上で、『1』と『2』の完全版で5話分くらいのボリュームなので、『3』と『4』があれば10話分くらいになり、連続ドラマとして成立するだろうという読みだったらしい」という。最初は「『2』を作って完結したと思っていたのに……」と困惑した幸監督だったが、「でもキャラクターたちはもっと掘り下げられるな、もっと新しいマシンを出せるなと思っていた。ドラマ版は『6』分くらいのボリュームがある!」とアイデアはどんどん膨らんでいった。
ドラマ版では、人気グループ「Hey! Say! JUMP」の八乙女が、好きな女の子を振り向かせるためなら手段を選ばない卑怯者・加賀見を体当たりで好演している。幸監督も、「八乙女くんはスゴイ! 僕はオリジナルの加賀見をもってくる必要は全然ないと思っていて、八乙女くんが自分の持ち味を発揮してくれたら1番いいと思っていた。八乙女くんは細かいところまで演技をしてくれるし、本番中の予想外のアドリブもあって見ているこちらも楽しい」と、八乙女が見せる新たな一面も見どころのひとつ。また、「ユリちゃんの変化も大きい。オリジナルではユリちゃんはあまりメインのストーリーに関わってこなかったけれど、ドラマ版では父と娘の物語もあり、『恋の王座決定戦』なのでヒロインとしての存在感も意識した」とより厚みのあるドラマへと昇華された。
ドラマ版には新しいキャラクターやマシンも多数追加されているが、カッティングやセリフ回しなど、オリジナルがもつ独特な世界観へのリスペクトが随所に感じられる。これには幸監督も、「すごくうれしい。オリジナルで僕が伝えきれなかった要素を、犬童監督がうまく汲んでくれて分かりやすく表現してくれている」といい、物語に荒波を巻き起こすユリのフィアンセ・恩田妖一(「Hey! Say! JUMP」伊野尾慧)、ユリの父親・白石鉄山(林隆三)ら個性豊かな新キャラクターはもちろん、映画版オリジナルキャストの意外な形での“続投”にも注目したい。
そして両作に共通するのは、「基本的にモテる男への反骨精神(笑)。恋愛で優位に立とうというよりは、相手の足を引っ張ってやろうという発想(笑)。世の中的には違うんだけど『実はこうなんだ!』ってことを加賀見に代弁させているのかも。気取ってキレイごとを言うのではなく、最低でも感情をむき出しにした方が面白い。何話目から見ても視聴者の方を置いてけぼりにしない作りにしてあるので、ぜひ今からでも楽しんでほしい!」とアピールした。
「ダークシステム 恋の王座決定戦」はTBS系列で放送中(毎週月曜深夜24時28分から)。ドラマ化を記念し、映画「ダークシステム 完全版」も2月15日から2月21日まで東京・池袋シネマロサで再上映中。
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