小学生以下0円の「ハロー!純一」封切り、初日挨拶は子どもも大人も和気あいあい
2014年2月15日 15:25
[映画.com ニュース]映画業界初となる小学生以下の0円興行が実現した「ハロー!純一」が2月15日、全国95スクリーンで封切られた。同日、東京・新宿バルト9でメガホンをとった石井克人監督をはじめ、主演の子役・加部亜門くん、教育実習生役を務める満島ひかりらスタッフと出演者が勢ぞろいし、和気あいあいの初日舞台挨拶を行った。
映画は、大好きな前田さんに借りた消しゴムを返せずにいる内気な男の子・純一(亜門くん)の初恋を軸に、個性豊かな仲良し6人組の日常と、彼らの前に突然現れた型破りな教育実習生アンナ(満島)が巻き起こす騒動を描く。小学生以下は劇場料金が0円。成人以上の保護者同伴が必要だが、同行する子どもの人数は不問となる。
石井監督は「子どもの頃に見た『がんばれ!ベアーズ』で、初めてお芝居ってすごいなと触発された。今の子どもたちにも、映画に触れる機会をもってほしいという思いが、皆さんの助けを借りて実現できて本当にうれしい」と感激しきり。「大人も子どもも恋している『ラブ・アクチュアリー』みたいな作品」とアピールした。
2012年春に千葉県・成田市で撮影が行われており、亜門くんは「撮影したのが2年前で、とっても面白い映画なのに、なんで(公開を)しないのかなと思っていたので、今日やっと見てもらえて楽しみです」と安どの表情だ。
また、「スマグラー おまえの未来を運べ」に続き石井組に参加した満島は、「石井監督の現場に行くと、いい意味で力が抜ける。今回も子どもたちが普通に廊下を走り回ったり、とにかくみんな元気で、ただただ楽しい撮影だった」と振り返った。
舞台挨拶には共同監督・脚本を務めた川口花乃子と吉岡篤史、共演する森下能幸、森岡龍、子役の大嶋康太くん、椙杜翔馬くん、堀田燿平くん、西田光貴くん、佐々木りおちゃん、芽奈ちゃんが登壇した。途中、ある子役が体調不良を訴え“早退”する場面もあったが、最後のフォトセッションでは無事に復帰。また前日からの悪天候で、会場入りがギリギリになった子役もいたそうだが、終始和やかなムードで映画の門出を喜び合っていた。
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