北島三郎、初のアニメ声優は「我ながらよくできた」
2014年2月10日 20:30

[映画.com ニュース] 日本音楽事業者協会(音事協)創立50周年記念長編アニメ映画「ジョバンニの島」の完成披露試写会が2月10日、都内の劇場で行われ、声優を務める市村正親、ユースケ・サンタマリア、柳原可奈子、北島三郎、子役の横山幸汰くんと谷合純矢くん、原作・脚本の杉田成道、西久保瑞穂監督が舞台挨拶に立った。
北方四島における実話をもとに、ソ連軍の進駐によって引き起こされる島民たちの過酷な運命を描く。アニメーション制作を、「攻殻機動隊」シリーズや「ももへの手紙」で知られるProduction I.Gが担当。作家・宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」の主人公ジョバンニとカムパネルラから名をとられた純平と寛太の兄弟を、幸汰くん(純平)と純矢くん(寛太)が演じる。
兄弟の父親役を演じた市村は、「私も2人の息子の父親として見て、ロシアの子どもたちと日本の子どもたちが相手の国の歌を歌ったりするシーンには心が温かくなった。うちの長男も非常にハマり、翌日仕事があると目が腫れちゃって仕事にならない。忘れていたものを思い起こさせてもらった気がしてとても幸せ」と挨拶した。
北島は兄弟の祖父役を演じ、「ドラマも映画も色々やってきたけれど、77歳で初めて声優に挑戦。とっても楽しくて、映像を見ると涙が出る。我ながらよくできた」と自画自賛。兄弟の叔父役のサンタマリアも、「実写の声はやったことがあるけれどその映画が大コケして打ち切りになっちゃって、もう声の仕事は来ないかなと思ってた(笑)。ムードメイカーで楽しい男なんだけど、次の時代を考える頭の良さや優しさが裏にしっかりある。人間味あふれる男」と猛アピールした。
「北の国から」の演出家としても知られる原作者の杉田は、「北方四島の色丹島で起きた終戦後の話。当時、日本人は過酷な状況の中でも希望をもち、生きる希望をもって時代を生き抜いていた。子どもたちには生きるエネルギーがあり、大人より力強く国境や人種を超えていく。次の世代に伝えていくバトンになれたら」と熱く語った。「アタゴオルは猫の森」「宮本武蔵 双剣に馳せる夢」などを手がけてきた西久保監督も、「こんなに豪華な役者さんに声をやってもらうの初めて。情感がよく出ていると思う。主人公の生きた時代を追体験してもらえればうれしい」と客席に語りかけた。
「ジョバンニの島」は2月22日全国公開。
(C)JAME
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