松坂桃李×西田敏行、初共演!「マエストロ」で楽器演奏&指揮に初挑戦
2014年1月31日 06:00

[映画.com ニュース] 若手実力派俳優の松坂桃李と日本映画界の至宝・西田敏行が、小林聖太郎監督がメガホンをとる「マエストロ!」で初共演を果たすことがわかった。松坂は天才コンサートマスターの香坂、西田は謎の指揮者・天道を演じ、それぞれ楽器演奏、指揮に初挑戦する。
「マエストロ!」は、第12回文化庁メディア芸術祭で優秀賞受賞、第13回手塚治虫文化賞にノミネートされた、さそうあきら氏の人気漫画が原作。不況で解散したオーケストラに再結成の話が舞い込むが、再就職先が決まらない寄せ集め軍団が久々にあわせた音はひどいもの。そこへ素性も経歴も不明で下ネタを連発する謎のジジイ“天道”が現れる。当初は反発していた楽団員たちだが、ひとたび指揮棒を振るとこれまでにない音楽世界を目の当たりにし、コンサートマスターの香坂以外は、それぞれが抱えていた心の傷と挫折から次第に自信を取り戻していく。
音楽を題材にした作品だが、松坂は「作品の根幹にあるクラシック自体も、バイオリンも初めて触れるものなので、新鮮さが楽しみな反面、怖さも感じています」と本音を吐露する。それでも、共演の西田に対し「いつか機会があればご一緒してみたいと思っていた俳優さんなので、どんなマエストロとして登場されるのか、楽しみで仕方ありません」と撮影が待ち遠しい様子。さらに、「優しい雰囲気を全身にまとっていらっしゃるけれど、芝居となると尖ったものが見え隠れしている方だと思うので、西田さんからいろいろと学ばせていただきたいです」と最敬礼だ。
一方の西田は、小林監督が助監督時代に「ゲロッパ!」の現場で一緒だったといい「きらめく才能を垣間見ました。その才能をいかんなく発揮できるこの作品で、演出家としてのきらめきを見てみたいと思った」と出演に至った理由を説明。そして、「今までクラシックをあまり聞いてこなかったですが、この作品でクラシックに真正面から向き合い、ベートーベンは何を言いたかったのか、語りたかったのか、役者の目線で、役者の耳で聞いてみようと思います」と意欲を語った。
「毎日かあさん」を大成功に導いた小林監督は、「指揮者が楽器を持たない音楽家であるように、映画監督も自分ひとりでは何もできない存在ですが、松坂桃李くん、西田敏行さんといった凄腕の“演奏家”が仲間になってくれた今とともに、どのような音楽を奏でることができるか……、不安とワクワクがないまぜになった興奮とともに、準備を進めております」とコメントを寄せた。撮影は、3月にクランクインを予定。
「マエストロ」は松竹とアスミック・エースの共同配給で、2015年に全国で公開。
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