サンダンス映画祭2冠「フルートベール駅で」27歳新鋭監督の初来日決定
2014年1月10日 18:01
[映画.com ニュース] 2013年のサンダンス映画祭で作品賞と観客賞のダブル受賞を果たした「フルートベール駅で」の新鋭ライアン・クーグラー監督が、1月下旬に初来日することが決定した。あわせて、「クロニクル」で脚光を浴びたマイケル・B・ジョーダン扮する主人公の笑顔が印象的なポスタービジュアルも公開された。
09年1月1日、米サンフランシスコのフルートベール駅で警官に撃たれて死亡した黒人青年オスカー・グラントの人生最後の日を描いたドラマ。3歳の娘を残し非業の死を遂げた名もなき青年の死を通し、ひとりの人間の死がいかに周囲の人々を傷つけ、悲しみをもたらすのかを訴えかける内容になっており、カンヌ映画祭「ある視点部門」のフューチャーアワードを受賞している。全米公開では、わずか7館のスタートから1063館に拡大され、映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」でも94%の好評価をマークするなど、批評家と観客の双方から熱い支持を得ている。
このほど来日が決まったクーグラー監督は、1986年カリフォルニア州生まれの27歳。南カリフォルニア大学で映画&テレビ製作の修士号を取得し、11年に制作した短編映画が高く評価された。
12年に書き上げた本作の脚本がサンダンス・インスティテュート・スクリーンライターズ・ラボに選出され、その才能にほれ込んだオスカー俳優フォレスト・ウィテカーが製作に加わった本作で、初メガホンをとった。すでにナショナル・ボード・オブ・レビューの初監督賞、ボストン映画批評家協会賞の新人監督賞、第23回ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワードのブレイクスルー監督賞などを獲得しており、将来を嘱望されている。
「フルートベール駅で」は、3月21日から新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。