こだわりなき井浦新「縦横無尽に全部やりたい」 ドキュメンタリーのナレーションに挑戦
2013年12月30日 15:10
[映画.com ニュース] 今年6本の出演映画が公開されるなど、いま最も忙しい俳優のひとりである井浦新。そんな井浦にさらに新たな仕事として舞い込んだのが、BBC EARTHによるドキュメンタリー「ウォーキング WITH ダイナソー」のナレーションだ。
1999年にBBCが製作したテレビシリーズで、2億年もの時を超え恐竜たちの生態を緻密に描いた本作。オリジナル版ではナレーターを名優ケネス・ブラナーが担当したが、ブルーレイ&DVD発売に際し、吹き替え版ナレーターとして井浦に白羽の矢が立った。
本作の映像を見て、井浦は「クオリティの高さに驚いた」と語る。通常のネイチャードキュメンタリーと異なり、太古の地球の環境を再現する上で実際の映像にCGを組み合わせて作り上げているが、「CGを駆使していると分かっているのに、しまいには恐竜さえもCGと思えなくなるくらいの質感で、恐竜の皮膚や肉体が緻密に描かれているんです。恐竜以外の自然の映像も同様です。恐竜が主役だけど、スタッフたちが2億年前の地球をいかに再現させるかに力を注いでいるのが伝わってきます」とその映像の美しさを称賛する。
元々、ネイチャードキュメンタリーが好きで「知られざる生物たちの生態を描くような作品が好き」というだけあって、映像美だけでなく最新の研究結果を反映させ、恐竜たちを描いた内容にも引き込まれた。「自分が全く知らない恐竜が出てきたり、子どもの頃からの自分の知識をはるかに更新してくれる内容でした。当時の地球がこんな姿だったのかという部分も楽しめました。映像技術と研究の成果として新しいことをやっているなと感じました」。
映画、ドラマはもちろん、今回のナレーション、NHK「日曜美術館」のキャスター、ファッションブランドの展開に写真展と、多岐にわたる仕事ぶりには驚かされる。是枝裕和監督「ワンダフルライフ」で俳優デビューを果たし、「ピンポン」などが公開された20代を「第1期」とするならば、確実にその頃とは異なる「第2期」とも言うべき成熟の時を迎えていることを井浦自身も感じている。「やりたいことに対し、心を開いている状態」と説明する。
「以前は自信がなくて、『これはまだ自分がやらない方が』と思って結果的に仕事を選んでいたところがあったけれど、『悩んでいるヒマはないな』といただいた仕事でどう結果を出していけるかを楽しめるようになったのが、6~7年前のこと。自分の意識ひとつで変わるということを実感しています。そうやって1年1年、積み重ねてきたものが徐々に発酵し始めて、その発酵臭が周囲にも届くようになってきたのかな? その意味でこれからだなと思っています」。
役者としても「こだわりは一切ない」と言い切る。「巨匠と呼ばれる方の作品から学生たちが作る映画まで、縦横無尽に全部やりたい。常に1本勝負で型も枠もなくしたところに到達できれば」と語るその目は、エネルギーに満ちあふれている。
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