「海猿」原作・佐藤秀峰氏が「エンダーのゲーム」を漫画化 1月11日から無料配信
2013年12月27日 08:00

[映画.com ニュース] 人気漫画家の佐藤秀峰氏が、オースン・スコット・カードの名作SF小説を映画化した「エンダーのゲーム」の導入部分を、漫画化することがわかった。映画公開1週間前の2014年1月11日から、「漫画 on Web」(http://mangaonweb.com/)で無料配信される。
「エンダーのゲーム」は、アメリカSF界の権威であるヒューゴー賞、ネビュラ賞をダブル受賞した小説を映画化。宇宙戦争を終わらせる宿命を背負わされた少年エンダーの成長や葛藤を描いたSF大作で、その世界観やストーリーは日本の漫画やアニメにも大きく影響を与えたと言われている。
「海猿」「ブラックジャックによろしく」などのヒット作を生み出した人気漫画家であり、「漫画 on Web」の立ち上げや「ブラックジャックによろしく」の二次利用フリー化など漫画界の常識を覆すチャレンジを続ける佐藤氏は、映画「エンダーのゲーム」のプロモーションのため、「映画を漫画化する」という新たなオファーを「やったことのない面白い取り組みだし、意味があることだなあと思いました」と受諾。さらに、自身が執筆する漫画でSFというカテゴリは初挑戦となるが、「避けていたわけじゃないんですが、今まで依頼がなかったので(笑)。『SF描けないんだね』って言われるのは嫌なので頑張ります!(笑)」と意気込んでいる。
テレビも漫画もアニメも映画も見ないという佐藤氏だが、「エンダーのゲーム」の続編小説を高校生のころに読んだことがあり、今回のオファーのため改めて原作小説を読破。「『エンダーのゲーム』がクリエイターに影響を与えたのはすごくわかりますね。ちょっとイジりたくなる感じがするんです。影響を受けていても“パクリ”って言われちゃうから、なかなか言葉にしにくいですけどね(苦笑)」と、クリエイターとして刺激を受けた様子を明かしている。
執筆がスタートした漫画の一コマで、“戦いたくないない系主人公”の少年戦士エンダーが「ボクはやりたくてやったんじゃない!!」というシーンのネームも公開され、佐藤氏は「海保や医者でなく初めて“宇宙”が題材で、いつも通り楽に描けばいいのですが、ついついペンに力が入って一生懸命描いてるので、楽しみにしていて下さい」と話している。
「エンダーのゲーム」は、2014年1月18日から全国で公開。
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