宮部みゆき「ソロモンの偽証」映画化決定!超大規模オーディション開催
2013年12月24日 06:00

[映画.com ニュース] 宮部みゆき氏が作家生活25年の集大成として10年間をかけて書き上げたミステリー巨編「ソロモンの偽証」3部作を、配給大手の松竹が映画化することが明らかになった。監督名は明かされていないが、舞台となる城東第三中学校に通う主人公の藤野涼子をはじめとするメインキャスト全てを、かつてない規模の全国オーディションを開催して選抜するという。
「火車」「理由」「模倣犯」「名もなき毒」など、数多くの傑作を生み出してきた宮部氏が2012年に発表した渾身の3部作が、早くも映画化される。校庭で遺体として発見された少年の死をきっかけに、校舎に眠っていた悪意が目を覚ます。目撃者を名乗る匿名の告発状、新たな殺人計画、マスコミの過剰報道--。犠牲者が増えていくなか、教師たちは保身に走る。「もう大人たちに任せておけない」。文武両道の優等生・涼子が立ち上がり、隠された真実を暴くために学校内裁判を開廷する。
オーディションは、プロ・アマを問わない。応募資格に演技経験は含まれず、現在小学校6年生から中学校3年生までの男女を募集する。一般公募のオーディションでは、書類選考を経て全国8都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇)ほかで二次審査を開催。東京で行われる三次審査の通過者は、演技レッスンや合宿などを経て最終的な配役が決まる。約半年間をかけて、1クラス分の出演者を決める大規模なオーディションは異例といえる。
松竹の矢島孝チーフプロデューサーは、原作を「中学生時代にしかない感性や心情が鮮明に描かれていて、誰もが通り過ぎてきたものを投影させられる傑作です」と絶賛。オーディションについては、「演技経験は問いません。14歳の頃の繊細なヒリヒリした感受性や、うわべだけの演技ではない本物の気持ちを出せる人を探し出したいと思います」と意欲をみなぎらせている。さらに、「決して美少女やイケメンばかりを求めるわけではありません。個性的で重要なポジションのキャストを広く募集します。『ソロモンの偽証』を100年後も残る傑作にできるかどうかは、応援してくれる皆さんにかかっていますので、作らずに素の自分を出してオーディションに参加してほしいと思います」とコメントを寄せた。
「ソロモンの偽証 第I部 事件」「ソロモンの偽証 第II部 決意」「ソロモンの偽証 第III部 法廷」の3冊を映画化するため、この長編をどのようにまとめあげるのかに大きな注目が集まる。オーディション参加の詳細は、映画の公式サイト(solomon-movie.jp)まで。2014年1月25日に締め切られ、撮影は14年夏を予定している。
「ソロモンの偽証」は、15年正月に拡大公開。
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