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北村一輝、日本インドネシア合作「KILLERS」に自信!「アジア人同士、手を組まないと」

2013年12月20日 16:05

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(左から)モー・ブラザースのふたり、北村一輝、高梨臨
(左から)モー・ブラザースのふたり、北村一輝、高梨臨

[映画.com ニュース] 俳優の北村一輝が12月20日、主演する日本・インドネシアの初合作映画「KILLERS キラーズ」の会見に出席した。本作で冷酷な殺人鬼を演じ「こういう人はダメでしょ(笑)。まったく共感も感情移入もできなかった」。それでも「暴力的なジャンル映画が世に出にくい時代だからこそ、これだけの作品がつくれるんだと世界に示すために、アジア人同士、手を組まないと。彼らがもつ技術をアピールするなら、やはりジャンル映画だし、自分自身、初号を見てびっくりしている」と強い自信を示した。

映画は日本で理由なき殺人を繰り返す主人公・野村(北村)と、インドネシアのジャカルタで偶発的に殺人事件を起こしてしまった男性記者が、ネットの動画投稿サイトを通じて共鳴し合い、さらなる事件を引き起こす「暴力の連鎖」を描くバイオレンスアクション。東京・西麻布のクラブ「Super Deluxe」で行われた会見には、北村をはじめ、共演する高梨臨、共同でメガホンをとった若手監督コンビ「モー・ブラザース」のティモ・ジャヤントキモ・スタンボエルが駆けつけた。

ふたりの監督がいる現場について、北村は「意見が食い違うことは一切なく、指示も明確だから、すごくやりやすかった。強いて言えば、ティモが子どもで、キモが大人ですね(笑)」。さらに「撮影に入る前から、頭の中で映像ができあがっているし、音のセンスやカメラワーク、それに発想そのものがクレイジー」と称賛した。ヒロインを演じる高梨も「監督さんがふたりでも、混乱はまったくなかった」と同調していた。

北村はジャカルタでの撮影にも参加し、「びっくりしたのは町にあふれるパワー。現場はデジタル化が進み、スタッフのほとんどが20代なので、日本に比べると(撮影の)スピードが3倍くらいに感じた」といい、「おかげでずっとテンションを保つことができた」と振り返った。

一方、ジャヤント監督は「ひとりの映画人として、大きな挑戦だった。暴力的な映画だが、見た人に『人間にとって暴力が、どんな影響を与えるのか』という現代的なテーマを考えてもらいたい」と本作の意義を説明。スタンボエル監督は「高い経験値をもち、監督のビジョンを何でも体現できる俳優。そこにいるだけで、(演じる)野村が見えてくる」と主演の北村に最敬礼だった。ふたりは日本映画にも強く影響を受けていると語り、それぞれ黒澤明監督の「赤ひげ」(1965)、中田秀夫監督の「リング」(98)をお気に入りに挙げていた。

この日は世界初披露となるフッテージが上映されたほか、会見の様子が同時通訳でインドネシアにライブ配信された。映画はサンダンス映画祭での正式出品上映(2014年1月20日)を経て、日本では2月1日に全国封切り。また、インドネシアでは2月6日から公開される。

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