永瀬正敏&工藤夕貴「りんごのうかの少女」に続き横浜聡子監督と太宰原作で再々共演を約束
2013年12月7日 22:46

[映画.com ニュース] 永瀬正敏と工藤夕貴が、1989年の米映画「ミステリー・トレイン」以来、24年ぶりに共演した短編映画「りんごのうかの少女」が12月7日、東京・渋谷のユーロスペースで封切られ、2人は横浜聡子監督とともに同館で舞台挨拶を行った。
「ミステリー・トレイン」は3編からなるオムニバスで、2人が出演した1編は横浜が舞台(ロケ地はメンフィス)の「ファー・フロム・ヨコハマ」。今回の再会が横浜監督の作品という符号に工藤は、「縁がありますよね。同窓会のような感覚で、懐かしい話をたくさんしました」と笑顔で振り返った。
一方の永瀬も、「えーっと思ったけれど、(共演が)現実になったら素晴らしいと思っていた。つながりがありますよね」としみじみ。だが、撮影現場で久しぶりに会った時には「全然変わらんから、ビックリでしたよ」と明かし、会場の笑いを誘った。
2人を演出した横浜監督は、「かなりハイテンションになっていたので、何をしゃべったか覚えていない。でも、永瀬さんは太宰治のイメージで、おかしみと悲しみが共存している。それをどうやって伝えようかと考えていました」と説明。すると永瀬が、「じゃあ、今度は太宰の原作で、長編でご一緒したい。ぜひ、また3人で」と呼びかけた。
主演の少女・りん子を演じた青森のご当地アイドル「りんご娘」のときは出席できなかったが、ビデオでメッセージを寄せ「永瀬さんはどんなシーンでも格好良くて、工藤さんは初主演の私にアドバイスをして励ましてくれて、本当のお父さんとお母さんのような存在でした。とても貴重な体験でした」と元気良くアピール。ここでも永瀬が「なまっとるなあ」と“ツッコミ”を入れ、再び客席は大爆笑だ。
そして、工藤が「親子の話ですが、横浜監督は押し付けるのではなく、フリーに目の前にさーっと広げてくれる。それぞれ感じ方の違う親子映画は珍しいので、皆さんそれぞれの大切なものを持ち帰ってください」と強調。永瀬も「いいことしゃべりすぎ」と言いながらも、「いろんな愛情を込めて作られた映画。皆さんにかわいがっていただきたい」とPRに努めていた。
「りんごのうかの少女」は、りんご園を営む両親に反発し、家出を繰り返している中学生のりん子が、家を空けている間の父の急死を経て母親とぶつかりながらもきずなを深め成長していく姿を描く。
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