松田龍平「舟を編む」香港で異例のロングランヒット!
2013年11月18日 06:00
[映画.com ニュース] 第86回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選出された「舟を編む」(石井裕也監督)が、香港で大ヒットを飾っていることがわかった。
松田龍平が主演する今作は、香港で8月22日に限定公開映画として2スクリーンで封切り。公開途中から4スクリーンに増え、2014年までのロングラン上映を予定しているという。11月10日時点での興行収入は213万香港ドル(約2735万円)を突破し、観客動員は3万7000人以上を記録。これは、日本で大ヒットした作品の成績を上回り、本年度の日本映画限定公開映画部門としては1位となっている。
香港での大ヒットは、現地の映画評論家、メディアによる映画評や観客の口コミによるところが大きい。アダム・ウォン監督(「狂舞派」)は、「多くの方に強く勧めたい。仕事を真剣に取り組むというどこにでもあるストーリーが、丁寧に美しく、そして魅力的に描かれていて元気づけられた」と絶賛。さらに、「情熱や夢を追うことに必ずしも理由は必要なく、“なぜ”よりも“どうやって”夢を追うのかが大事なのだ」とコメントを寄せている。
また、14年1月には米カリフォルニア州で開催される第25回パームスプリングス国際映画祭への出品も決定。さらに、2月には韓国での公開が予定されている。
2012年本屋大賞で第1位に輝いた三浦しをん氏のベストセラーを映画化。独特の言語感覚を買われた主人公・馬締光也(松田)をはじめ、個性的な面々が集う辞書編集部が、新しい辞書「大渡海(だいとかい)」の編纂に奔走する姿を描く。松田をはじめ、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、池脇千鶴、小林薫、又吉直樹らが出演している。