井上真央、深夜の駅前200メートル猛ダッシュ!
2013年11月7日 07:35

[映画.com ニュース] 井上真央が中村義洋監督と初タッグを組んだ主演最新作「白ゆき姫殺人事件」の撮影現場を、映画.comが独占取材した。7月下旬、長野県のJR茅野駅前で行われた撮影は深夜にまで及んだ。夕刻に現場入りした井上は、誰よりも溌剌(はつらつ)とした面持ちでたたずみ、中村監督の演出のもと約200メートルの駅前ロータリーを駆け抜けるシーンに臨んだ。
本番前の井上はスタッフと談笑するなどリラックスした様子だったが、段取りでは中村監督と真剣な面持ちで話し込むなど、準備に余念がない。紺地のワンピースに白いカーディガンを羽織った状態で大きなボストンバッグを抱え、駅前ロータリーを走り切り階段を駆け上がるシーンに備え、ストレッチをするひと幕も。走行位置を入念に確認しながらも「わたし、なぜだかこれまでも走るシーンが多いんですよ」とほほ笑んでみせた。
カメラのアングルなどを変えながら実に8テイクを数えたが、「カット!」と叫んだ中村監督が走り終えた井上を心配して駆け寄ると、満面の笑顔を返す気配りもみせた。この日の撮影を終えた井上は、「こんなに走ったのは『八日目の蝉』の小豆島のシーン以来ですかね」と述懐。初の中村組についても、「本当に楽しいです! いいチームですね。監督についていきたくなる雰囲気だから、私もいろいろ試したりセッションしたくなるのかもしれませんね」と手応えを感じている様子だ。さらに、「人の見え方によって仕草や動きを微妙に変えているので、どういう風に映るのかも楽しみですし、安心して臨めています」と語った。
過熱報道、ネット炎上、口コミの衝撃といった現代社会が抱える“闇”が内包されている今作は、湊かなえ氏の話題作が原作。井上演じる化粧品会社勤務の城野美姫が、誰もが憧れの眼差(まなざ)しを注ぐ美人社員・三木典子(菜々緒)殺害の容疑をかけられ、ワイドショーのディレクター・赤星雄治(綾野剛)が同僚、同級生、故郷の家族などによる証言を取材し放送するなかで噂が噂を呼び、多くの関係者を翻ろうしていく姿を描く。
メガホンをとる中村監督は、井上を「すごい女優さんだなあと思いましたね。最初は引き受けてもらえるかな? と思っていたんです。地味だと言われてしまうわけですから。でも、自分で作り方を楽しんでいるんですよ。すごいと思うし、また上手なんですよ」と絶賛。さらに「ひとりの人間が、他人にどう見られているのかがテーマになっていく。いろんな人の見方があるなかで、それを演じ分けてもらわなければならない。それを井上さんが楽しんで取り組んでくれているからこそ、共演陣も生きてくるんです」と“座長”としての姿勢を称えた。
また、日中に蓮佛美沙子とともに撮影に挑んだ綾野は、自らの役どころを「現代を象徴する辛らつな役。薄っぺらい役なんですが、薄っぺらいってピュアでもバカでもないんですよね」と説明。そして、「報道に携わっているのに憶測で止めちゃって、自分が知りたいこと、言ってほしいことだけをかいつまんでいく。そういった脳の回転が非常に浅いんでしょうね」と続ける。それでも、「踏み込みが浅いだけで、赤星は嘘をついていない。ある種、一番まともなのかもしれませんね。人間力のなさは出ていますが」と分析していた。
「白ゆき姫殺人事件」は、2014年3月29日から全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー