クリス松村、詩人・柴田トヨさんと息子・健一さんの親子愛に感動
2013年10月29日 13:00

[映画.com ニュース] 今年1月に101歳で他界した詩人・柴田トヨさんの半生を描いた映画「くじけないで」(深川栄洋監督)の公開を記念した展示「柴田トヨの世界」が10月29日、東京・有楽町の相田みつを美術館で催され、トヨさんの息子・柴田健一さん、トヨさんの詩に感銘を受けたというタレントのクリス松村がオープニングセレモニーに駆けつけ、トークショーを行った。
トヨさんの処女詩集「くじけないで」と第2詩集「百歳」を原作に、90歳を過ぎてから詩作を始めたトヨさんの生きざまや家族のドラマを描き出す。八千草薫が「蝶々夫人」(1955)以来58年ぶりに主演を務め、77~92歳までのトヨさんを演じた。
トヨさんの詩の大ファンだというクリスは、「詩って人によって感動の仕方やツボが違うので、映画化はとても難しい作業だったと思う。つらいことって毎日あるけれど、トヨさんの詩は次への一歩に行くための力強い詩。まだまだ私は道の途中なんだなって。全ての詩が“わたしはわたし”ということ」としみじみ。そして、「本当に恥ずかしい」と照れながらも、お気に入りの詩「くじけないで」を朗読し、会場は温かい拍手に包まれた。
トヨさんに詩作をすすめた健一さんは、「おっかさん、映画になってよかったね。3年前は『こんなばあさんの映画』って悪態ついていたけれど、大好きな八千草薫さんがおっかさんの役だよ。帽子をかぶった姿はうりふたつだよ」と生前のトヨさんのパネルに涙目で語りかけた。クリスはそんな健一さんの姿に、「お母さんに素直な気持ちで語りかけるって意外とできないこと。やっぱりトヨさんの息子さんだなって思った」と感動しきり。健一さんは、「女房には苦労かけ、母親には心配かけ、バカな夫でデレスケな息子だった」と謙そんしたが、クリスは「息子さんがいなければトヨさんの詩が外に出ることもなかった。親子って魂でつながっている。大変な親孝行をされていると思うし、素晴らしい親子関係を見せていただいた」と敬意を表した。健一さんは、「詩をすすめたことが唯一の親孝行。おっかさんは、笑ったり泣いたりしながら一緒に詩を作るのが一番幸せだったと言ってくれた」と涙を流した。
「くじけないで」は11月16日より全国で公開。
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