西田敏行“木”を演じる、キャリア初体験に「好きな役」と上機嫌
2013年10月19日 19:10
[映画.com ニュース]俳優の西田敏行が10月19日、東京・新宿ピカデリーで行われた「キタキツネ物語 35周年リニューアル版」の初日舞台挨拶に共演する佐藤隆太、三村順一監督とともに出席した。1978年公開の大ヒット作「キタキツネ物語」のリニューアル版。西田はナレーターとして“柏の木”の声を務め、「役者を長くやっていますが、木を演じるのは初めて。ときに厳しく、そして優しくキツネの一家を慈愛に満ちた視線で見つめる……。好きな役ですね」と上機嫌だった。
厳しい自然の中を生き抜くキタキツネ一家の姿を描いたドキュメンタリードラマ。今回のリニューアル版公開に際し、未公開部分を含めた約100時間におよぶフィルムを再編集し、最新の技術で高画質化した。父親キツネ・フラップの声を務める佐藤は「自分が生まれる前に公開された映画に、声で参加するのは不思議な体験」と振り返り、「プレッシャーもあったが、自分も父親になったので、気持ちをストレートにぶつけた」と役作りを語った。
三村監督は78年版でチーフ助監督を務めており、「故蔵原惟繕監督をはじめ、当時のスタッフに無事公開できたと報告したい。そして新たに命を吹き込んでくださった皆さんにはお礼を言いたい」と感慨しきり。「普遍的な命の輝きを描いた作品」(西田)、「決して色あせず、これからもずっと残ってほしいと思える作品」(佐藤)と出演者もアピールしていた。
同日、全国115スクリーンで封切り。親子の絆を描いた本作にちなみ、舞台挨拶にはアニマル浜口&浜口京子親子が応援に駆けつけた。