渡辺謙、「ニコ生」初体験に満足げ「同じ時間を生きている」
2013年9月14日 05:00
出演中の画面に視聴者からの書き込みがリアルタイムで表示される中継は初体験の渡辺。それでも、出番を待つ間にしっかりとチェックし、主演したNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の書き込みが「正宗」になっていたため「政治の政だからね」と指摘する目ざといところを見せた。
2人は公開初日のこの日、東京・新宿ピカデリーでの舞台挨拶を終えてから会場入り。その舞台挨拶の上映回を見たファンからの書き込みもあり、渡辺は「すごく早いキャッチボールをしているよう。同じ時間を生きている感じで面白いね」と感心しきりだ。
その後も、「カッコいい~」、「オーラがハンパない」という称賛の声や、「2020年、東京五輪の開会式出て」といったムチャ振り的なお願いまで、コメントがひっきりなしに画面を流れ、「僕ら俳優は、映画ってどこか言葉じゃないんだと思っていたけれど、言葉だけを媒介にした応酬だからね。今回も監督とベネチア(国際映画祭)を含め11カ所を回って、培ってきたものがあるけれど、これもそうだよね」と満足げだった。
李監督にも「声優ができそうな声質」といった新鮮な声も聞かれ、「意外に面白いもんですね」と納得の表情。そして、「反応がすぐ返ってくるし、しかも顔が見えず人数も分からない。今回は(取材などの)対話の中で気づかされる部分が多い作品でしたけれど、これも発見でしたね」と振り返っていた。
生放送中には映画のクライマックスシーンの一部も放送され、「ここまで見せていいのかあ」という意見もあったが、「明日、見に行きます」、「もう予約した」といった意欲的なコメントが大勢を占め、渡辺も「見てほしいに尽きる。全然ダメという人もいるかもしれないけれど、とにかく見て感じてもらわないと始まらない。映画は観客に育ててもらうものだから、期待しています」と、これまで以上に踏み込んでアピールしていた。